今回は看護師からみた薬剤師像を紹介したいと思います。
コメディカルの中では一番幅広い業務を行い、患者さんの一番身近にいる看護師。
在宅医療やチーム医療推進の中で、薬剤師と看護師はどのように連携していくべきでしょうか。
3人の看護師(A、B、C*敬称略)にイメージを聞きました。
看護師の業務はとても広い!
今のお仕事内容を教えてください。
Aさん)国立大学附属病院に勤めています。
がん患者さんの緩和ケア専門です。
がん専門看護師も取得しました。
薬物治療を行うことが多いので、薬剤師さんとは結構接点がある部署でもあります。
Bさん)産婦人科クリニックに勤めています。
助産師の資格も持っています。
私のクリニックでは妊婦さんに常に寄り添うことをモットーに、出産に不安を抱える方一人ひとりに助産師が密接に寄り添うシステムです。
Cさん)高齢者介護施設に勤務しています。
私は看護師の中では少数派の男性看護師です。
男性らしさを活かせるところはどこかと考えた時に、力仕事が多々必要な介護施設こそがふさわしいと考えました。
いずれはケアマネジャーを取ってさらにステップアップしたいです。
看護師としての変わった体験などありますか?
Aさん)母が看護師だったので色々と聞いていたため、看護師は医師の補助をするべきで、自分からはあまり意見を言ってはいけない、という刷り込みがありました。
就職して、ケアレスミスをした研修医をベテランの看護師長が叱っているのを見て驚きました。
その方が言うには、「一番患者さんのそばで状態を把握しているプロとしての私達が、研修医を一人前の医師に育てなければいけない」と。
昔の看護「婦」イメージが、プロ医療者の一つである看護「師」になった瞬間でした。
Bさん)産婦人科にいると新しい命の現場と立ち会うことができる反面、やむを得ない事情で堕胎をしなければいけないなどの場面にも遭遇することがあります。
その矛盾にやるせないこともあります。
Cさん)看護師であろうが他の職種であろうが関係なく、介護の現場は忙しいです。
介護ではたくさんの職種がうまく連携をとりあっているので、チーム医療が一番進んでいると思います。
世間のイメージは悪いかもしれませんが、業界自体が今過渡期ですので、実際に飛び込んでみるとやりがいがあります。
薬剤師とも積極的に連携したい!?
薬剤師のイメージって何ですか?
Aさん)薬の種類の急速な増加や、緩和ケアを必要とする患者さんが増えており、薬物治療は近年複雑化しています。
私の病院では緩和ケア専門の薬剤師さんが常駐していて、たくさんの薬を飲まなければならない患者さんの薬の相互作用を毎回きちんとチェックしてくれるので、とても頼りになっています。
Bさん)妊婦さんへの薬の投与は大変慎重になります。
薬剤師さんに薬物ケアをしてもらえば、私達は妊婦さんの体調ケアに集中できるので、大変心強いです。
ただ薬剤師さんは大人しい方が多く、もっと自己主張してもいいのにと感じます。
ですので、薬剤師さんの存在感が大きくなれば、薬物治療が無くてはならない医療の世界で、チーム医療がさらに進むと思います。
つまり今後のチーム医療を左右する存在というイメージです。
Cさん)在宅医療推進により、最近は薬剤師さんと接する機会が多いです。
薬剤師さんがすごいと思うのは、在宅医療や関連した栄養や嚥下障害などの勉強もきちんとしていて幅広く知識を身につけているというところです。
医療の中のジェネラリストというイメージです。
看護師と薬剤師の連携に期待!
コメディカルの中で双璧をなす看護師と薬剤師。
看護師や患者さんトータルケアのプロ、薬剤師は薬物治療の管理のプロとして、医療の高度化や在宅医療推進の中で、積極的に連携していくべきだと思います。



