今回は臨床心理士からみた薬剤師像を紹介したいと思います。
ストレスの時代と言われている昨今、老若男女問わず病んでいる人が多い中、カウンセリングを行う臨床心理士は国家資格ではないものの、今や欠かす事のできない職種です。
どのように薬剤師は関わっていけるのでしょうか。
三人の臨床心理士(A、B、C*敬称略)にイメージを聞きました。
臨床心理士の特徴って?
仕事内容を教えてください。
私は病院に勤めています。
心療内科病棟にてカウンセリングを行っています。
今回は臨床心理士からみた薬剤師像を紹介したいと思います。
ストレスの時代と言われている昨今、老若男女問わず病んでいる人が多い中、カウンセリングを行う臨床心理士は国家資格ではないものの、今や欠かす事のできない職種です。
どのように薬剤師は関わっていけるのでしょうか。
三人の臨床心理士(A、B、C*敬称略)にイメージを聞きました。
私は病院に勤めています。
心療内科病棟にてカウンセリングを行っています。
私は中学校のスクールカウンセラーとして勤務しています。
カウンセラー職を配置する学校が以前より増えてきた印象です。
私は犯罪や非行に走った少年の更正を行う矯正施設につとめております。
最近はこういった施設に来る子供たちが増えているのが気がかりです。
臨床心理士は国家資格ではないため、資格がないとできない業務自体はないのですが、逆に、他の忙しい職種に比べてゆっくり話を聞いてあげられるという利点があると感じています。
患者さんの中には話を聞いただけで症状が改善された方もいますので、しっかり寄り添う事ができるのが臨床心理士かなと思います。
心理学はあらゆる人間行動に関与しているという性質もあり、意外と就職先も幅広いです。
中学生の時期はとても多感で精神的にも不安定です。
この時期の心の傷は一生残ってしまうことがあるので、特にしっかりとしたケアが大事です。
普段は担任の先生や養護教諭の先生とも連携をとっていますが、両者ともに多忙なので、一番話を聞いてあげられるのが臨床心理士なのかなと私も感じています。
矯正施設にいると、普段は大人を寄せ付けない子たちが、何故か臨床心理士には心を開いてくれたりすることがあります。
お二方と同じで臨床心理士は一番そばでしっかりと話を聞いてあげるスタンスなので、信用してくれるのかなと感じます。
担当していた子が矯正施設から去る時が嬉しいですね。
矯正施設を出た後、悩みがある度に連絡してくれる子もいたりして、とてもやりがいを感じています。
以前来られた患者さんで、間違えて別の病院からの薬を服用してしまった方がいました。
患者さんがパニックになってしまい、私たちもどうしたらいいかわからずあたふたしていました。
そんな時に、薬剤師さんが、患者さんの話から薬を当てて、患者さんに説明してくれたことがあります。
実際に後から患者さんに調べてもらったらその薬だったみたいで。薬剤師さんは薬のプロだと改めて実感しました。
学校薬剤師の先生と一緒に仕事をする時があります。
以前、中学生でもわかるように生活に密着した科学教室をやろうという話になり、講師を探した際に、その薬剤師さんは私がやりますと言ってくださったのです。
いざやってみると薬はもちろんですが、公害、放射線、ドラッグ、栄養、遺伝子など幅広い分野を一人で担当してくださいました。
薬剤師さんは幅広い視野を持つスペシャリストというイメージです。
ドラッグ系の犯罪で施設に入ってくる子もいますが、薬剤師さんにお願いしたら、ドラッグの怖さや体への影響をしっかりとお話してくださり、更正につなげることができました。
これからは薬剤師さんにもこういった司法機関にも入って来て欲しいというイメージです。
幅広い分野で活躍している臨床心理士ですが、同じく幅広い分野で活躍している薬剤師とは今後色々な分野で接点がありそうです。
臨床心理士国家資格化への動きもありますので、いずれはプロ同士で医療向上のためにコラボできたらいいですね。