薬剤師ライター 高垣育が大手ドラッグストアチェーンの人事担当者に直撃

株式会社トモズ
総務人事部
松本祐子さんに聞いてみました

株式会社トモズ

総務人事部
マネジャー 薬剤師 松本祐子

高垣育のここがポイント!
  • 薬剤師が主役となって働く職場。
  • ドラッグストアは医療機関である、という考え方。
  • 住友商事100%出資であり、労働時間など、法令順守の意識が強い。

薬剤師が中心であるアメリカのドラッグストアがモデル

かつてのわが国のドラッグストアが、食品や化粧品の安売りショップのような形態をとっていることが多かったなか、トモズがモデルにしたのはアメリカのドラッグストアです。
「アメリカのドラッグストアは、医療機関として調剤をしており、薬剤師をとても大切にしていますよね」
トモズではドラッグストアは医療機関という考えが全店に浸透しています。
だから、店舗はいつも整然としており、衛生的です。
そして、このような考えがあるからこそ、薬剤師の存在が重要。その重要な薬剤師が安全・安心、そして快適に働ける仕組みが整っています。
たとえば、調剤過誤から薬剤師を守るための施策として、どんなに処方箋枚数が少ない店舗でも調剤監査システムを全店導入。薬剤師が調剤や、OTCのⅠ類の販売・相談に集中できるように、売場での品出しやレジ作業、POP作成等の業務はありません。
また、店舗営業時間と異なり、調剤の受付時間は20時までのところがほとんど。日曜祝日も一部の店舗を除いてはお休みです。
ほかにも、店長に対し、薬剤師がどのような仕事をしているのかが研修で伝えられ、それが店舗のほかのスタッフにも伝えられています。そうすることで、薬剤師とスタッフが良好に連携できているそうです。
このように、薬剤師が主役であるドラッグスアだからこそ、OTCに関しても、患者様が自然と薬剤師を頼って相談にきます。
患者様の信頼につながった証として、ドラッグストアの調剤の売上げ割合は市場平均が6%に対して、トモズは、約30%となっています。

どんな仕事も基礎が大事!だから、キャリアプランはじっくり練って積み上げたい

「新しい会社に入って、その会社でのルールや基礎を身につけるには3年くらいはかかると考えています。ほかのドラッグストアや調剤薬局に比べると、管理薬剤師になるまでのスピードが少しゆっくりだと思われる方もいるかもしれませんが、私たちが求めるのは、即戦力よりも、確かなスキルを持った長く働ける薬剤師です」
このように、トモズでは同社における調剤やOTCのスキルや知識の基礎を身につけることを何よりも大切にしているので、キャリア採用だからといって、いきなり管理薬剤師になるということはありません。また、薬剤師職以外を目指したい人には、薬剤師職でのキャリアを積む以外に、店舗運営をする部署、商品部、バイヤー、OTCの部門に進むことも可能。実際、本社のあらゆる部門で薬剤師が活躍しているといいます。
他にも長く働ける環境として、さまざまな制度が充実していることも挙げられます。例えば、育児時間短縮勤務であれば、お子さまが最長小学3年生学期末まで利用できます。1~2店舗に1人の割合で利用されているので、取得しやすい雰囲気もあります。
このように、薬剤師が働きやすい制度があり、それを利用しやすい雰囲気があるのは、住友商事100%出資であり、法令順守の意識が強いこともあげられます。
トモズは、じっくりと自分のペースで、でも確実にスキルや、今後のキャリアを積み、成長していきたい薬剤師が輝けるドラッグストアといえそうです。

著者:薬剤師ライター 高垣 育

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