プレゼン初心者でも堂々と話せるようになる!すぐに使えるプレゼンの話し方と構成のコツ

みなさん、こんにちは!
私の名前は立花メイ。
「俺の薬局」で働く、新人薬剤師です。

あなたはお仕事などで、誰かに対してプレゼンテーション(プレゼン)することはありますか?

もし、プレゼンをする機会の多い方は、そのプレゼンが相手にきちんと伝わっているかを考えたことはありますか?

プレゼンは、“話す内容”以上に、どのようにして相手に伝えるかという“演出”に注目されがちですが、それって実は間違いなんです。
プレゼンすること自体をお仕事にされている方なら、演出を研究することは大事かもしれませんが、初心者の方やたまにしかプレゼンをしない方は、演出よりも、“どんな情報を伝えるか?”、つまりプレゼンの“内容”を一生懸命考えるほうがうまくいきやすいんです。

というわけで今回は、プレゼン初心者の方でもプレゼンで堂々と立ち回ることができる、プレゼンの極意をお教えします!

今回の登場人物

立花メイ(25)

立花メイ

「俺の薬局」で働く新人薬剤師。
最近、仕事に慣れてきたせいか、仕事中のおしゃべりだけはベテランの風格を覗かせている。

薬師寺五郎(45)

薬師寺五郎

「俺の薬局」を経営する薬局長。
人生の三大映画のひとつである「マッドマックス」がアカデミー賞の「ヘアスタイル」賞をとったことで、自身のトレードマークであるスキンヘッドがトレンドとになってしまうことを危惧している。

や、薬局長!!
大変です!!

なんだ!?
そんなに慌てて?

じ、実は・・・!!
今度、大学のゼミの後輩たちを前に、「新社会人のための心得」という内容のセミナーをすることになったんです・・・!!

プレゼンをすることになり、ビクビクしているメイ

おめーが新社会人としての心得を話す・・・?

はい・・・。

わはははははは!!!
よかったじゃねーか!!
後輩に社会人がなんたるかを教える機会をもらえるとは、メイ先輩も偉くなったものだ~!!

わ、笑い事じゃないですよ!!
当日は大学の講堂で、スライドを使って話さないといけないらしくて・・・。
いわゆる“プレゼンテーション(プレゼン)”っていうんですか?
私、そういう経験がないんです・・・!

ふむ・・・。
そのセミナー、一応、おめーの自己紹介もあるんだよな。

はい・・・。
多分・・・。

ってことは・・・。
おめーのプレゼンがよくなかったら、うちの職場の教育が悪いってことになるな・・・!
そりゃあマズイ!!

た、たしかに・・・。

よし、メイ。
今日は店を閉めたあとにプレゼンの特訓だ。

と、特訓・・・!?
私、まだ話す内容を何も用意していないですよ・・・?

じゃあ、好都合だ。
オレと一緒に特訓してから、話す内容を決めてスライドを作っても遅くはねえ。
プレゼンなんてものはな、いくつかのポイントさえ押さえていれば、なんとかなるものなのさ。

いくつかのポイント・・・。

俺の薬局

プレゼン初心者でも堂々と話せるようになる!すぐに使えるプレゼンの話し方と構成のコツ

間

間

間

そして、その夜。

よし、それじゃあ、早速始めるぜ。
名付けて「薬師寺五郎流、プレゼンの話し方と構成のコツ」だ。

ゴ、ゴクッ。

プレゼンの基本は、聴き手が欲しいと思っている情報を提供すること

プレゼン、すなわちプレゼンテーションとは、英語の「presentation」のことだ。
単語の「present」に「ation」って言葉がくっついた言葉だな。

「presentation」とは、何かを“発表・披露”することを指す。

ちなみに、「present」とは“プレゼント(贈り物)”のことだ。

どんなプレゼントも、贈られてうれしいものとそうでないものがあるように、プレゼンテーションも、相手の心をつかめるものとそうでないものがある。

その違いは、プレゼントを贈る相手に対して「どういうプレゼントを贈れば相手は喜ぶのだろうか?」ということを、どこまで的確に分析できているかの違いだ。

“どういうプレゼントを贈れば相手は喜ぶか”・・・?

ああ、そうさ。
その観点からプレゼンテーション(プレゼン)について考えてみると、ズバリ、成功するプレゼンとは以下の言葉に集約される。


聴き手が欲しいと思っている、もしくは興味をもちそうな「情報」を提供すること


聴き手が欲しいと思っている情報・・・。

ああ、そうさ。
どんな話も、自分が興味をもてなければ、聞きたくならないだろう?

たとえば、超一流のピアニストがクラシックの演奏をしていたとして、クラシックに興味のある人ならその演奏に聴き惚れるかもしれないが、クラシックに興味のない人の場合は、眠くなるかもしれない。

つまり、どれだけすごい人が話をするとしても、その話の内容にそもそも興味をもってもらわなければ、プレゼンは失敗してしまうのさ。

な、なるほどです・・・!

実際のところ、聴き手は、相手のプレゼンで取り上げられた内容に興味さえあれば、多少喋りがぎこちなかったり、スライドのつくりが粗かったとしても、最後までプレゼンを聞いてしまうものさ。
(・・・プレゼンの演出自体がよっぽどひどい場合は除くがな)

だから、プレゼン初心者は、まずは、自分が“どう話すか?”よりも、“何を話すか”を徹底的に考えたほうがいいんだ。

“何を話すか”を考える・・・。

あっ、その“何を話すか”を考える上でのヒントってあるんですか?

ああ、基本的には以下のことを話すようにするといいだろう。


  1. 相手にとって将来的に役立つであろうノウハウ
    (できるだけ直近で役立つノウハウほど喜ばれる)
  2. 相手が今おこなっていることの軌道修正につながるノウハウ

たとえば、「1」の場合、新社会人になる学生たちに対して「出世する方法」などを話すよりも、「入社後にすぐに上司と仲良くなる方法」などを話すほうが“自分事”に感じてもらいやすく、有益だと感じてもらいやすい。

また、「2」の場合、今大学で学んでいる知識を社会に出たときに応用するには、「Aという勉強の仕方ではダメで、Bのように勉強しておいたほうがよい」といったことを話すと、これもまた有益だと感じてもらいやすい。

なるほど・・・!

初心者のプレゼンで一番やっちゃいけねえのが、目的のない話をすることだ。
さっき教えたふたつの内容は、どちらも“相手にとってメリットのある話をする”という目的がハッキリしていた。

その目的をハッキリさせず、たとえば、自分の日常を日記を読むかのようにダラダラと話すようなプレゼンは一番やっちゃいけねえ。
おめーが有名人なら、おめーの日常の些細な話も相手にとっては話のネタになるかもしれねえが、普通の人が自分の日常をダラダラと語っても喜んでもらえないケースが多い。

だから、とにかくは“相手にとってメリットのある話をする”ということを徹底しろ。

ふむふむ。

じゃあ、ここまでの話をまとめるぜ。
今話したことは、基礎の「基」の部分だ。
しっかり憶えておけよ。

プレゼンを成功させるために必要な基本的な考え方

1、聴き手が欲しいと思っている、もしくは興味をもちそうな「情報」を提供する

そして、その情報とは・・・

1、相手にとって将来的に役立つであろうノウハウ(できるだけ直近で役立つノウハウほど喜ばれる)
2、相手が今おこなっていることの軌道修正につながるノウハウ

である。

ちなみに、聴き手は、相手がプレゼンで取り上げている内容に興味さえあれば、多少喋りがぎこちなかったり、スライドのつくりが粗かったとしても、最後までプレゼンを聞いてくれる

メモメモ・・・と。

じゃあ、次はプレゼンの演出についてだ。

プレゼンの演出・・・。

2、プレゼンは「メッセージ」「トーク」「スライド」で構成される

先ほど、プレゼンは“どう話すか?”よりも、“何を話すか”に重きを置いたほうがいいと伝えたが、“何を話すか”が決まったのであれば、続けて、演出にも多少はこだわったほうがいい。

とはいえ、演出でこだわるべきポイントはそう多くない。

・・・。

演出の話をする前に、プレゼンの基本的な構成要素について教えておいたほうがいいな。
メイ、これを憶えておけ。
プレゼンを構成する3つの基本要素だ。


  1. 伝えたいメッセージ(取り上げる情報)
  2. 伝えるためのトーク
  3. 伝えるためのスライド

メッセージ、トーク、スライド・・・。

さっき伝えたのは、この中の「伝えたいメッセージ(取り上げる情報)」の重要性だった。
では、この次に重要なのは何か分かるか?

え?
えっと・・・。
トークかスライドだから・・・。

やっぱり、スライドでしょうか?

いや、違う。
次に重要なのは「伝えるためのトーク」だ。

伝えるためのトーク・・・!?

なぜ、トークが重要かを噛み砕いて教えてやろう。

プレゼンを成功させるなら、「スライド」以上に「トーク」に力を入れる!

さっき、おめーが間違えたように、プレゼンのノウハウについて語られるとき、一般的によく話題に出るのがスライドの作り方だ。
ただ、ぶっちゃけなところ、トークさえイケてれば、スライドは要らないのさ。

えっ!?

トーク

スライドはあくまでも、トークを補佐する役割でしかない。
スライドを作り込んだはいいいが、トークがボロボロだったら本末転倒だ。

そもそも、過剰に作り込まれたスライドは情報量が多くなりやすく、観る側が“視覚”に集中することとなり、トークが頭に入ってこなくなる危険がある。

そうなってしまうと、極端な話、もうスライドだけを見せておけばいいという話になり、トークとスライドで構成されるプレゼンという“ライブ”な場を設けなくてもいいことになってしまう。
スライドを見せれば済むのなら、PDFか何かで配布しておけばいいわけだからな。

た、たしかに・・・。

とくにプレゼン初心者はスライド作成にばかり気がとられがちだ。
そこにプレゼン初心者がプレゼンを失敗する原因がある。

だからこそ、プレゼン初心者ほど、あえてトークのほうに重きを置いた準備をしたほうがいいのさ。
トークが上手ければ、たとえおめーがプレゼン初心者だとしても、相手に与える印象はベテランの風格に近くなるぜ。

ベ、ベテランの風格・・・。

そう感じてもらえるのはうれしいんですが、そもそも、トークって、スライドを作るよりも難しそうなイメージがあります・・・。

そうだろうな。
人前に出るだけでも緊張するのに、トークも上手くこなせ、と言われると、一気に難易度が上がるイメージがあるだろうな。

ま、それを解消するためのトークのテクニックに関してはあとで話すとして、ひとつ大事なことを教えておいてやる。

大事なこと・・・?

ああ、そうだ。

それはな、プレゼンの聴き手は、そこで話している人がプレゼン初心者であろうがなかろうが、ひとりの「講師」として尊敬の眼差しで見ている、ということだ。

・・・!!

おめーが自分のことをどれだけ初心者扱いしようが、一旦ステージに上がれば、それは聴き手よりもひとつ上のポジションに位置することになるんだ。
それなのに、自分がトークに慣れていないからといってオドオドしていては、聴き手はおめーを見て不安になってしまい、おめーがせっかく用意したプレゼンの内容が聴き手の頭に入らなくなってしまう。
それは両者にとって悲劇だよな。

は、はい・・・。

だから、セミナーなどに登壇する際は、自分は「講師」であるという自覚をもっておく必要があるんだ。
その意識があるかないかだけで、プレゼンの準備の質も変わってくる。

・・・!

さて、話を戻すぞ。
肝心のトークのコツだが、ぶっちゃけ、上手く話そうとする必要はない

えっ!!?

プレゼン時のトークは以下を気を付けるだけで、バツグンによくなるのさ。


  1. 小さな声で話さず、大きな声でハキハキと話す
  2. 他人の言葉を借りるのではなく、“自分の言葉”で話す
  3. 難しい言葉の数は減らし、できるだけわかりやすいシンプルな言葉や表現を使う
  4. リズムやトーンを意識することで、“抑揚”をつける
  5. 「あの~」「え~と」などの言葉を封印する
  6. スライドばかりを見ずに、聴き手の方を見て、特定の観客の目を見る

まず、大きな声でハキハキと話すのは最低条件だ。
声が聴き取りづらければ、プレゼンの内容は理解しづらくなるし、聴き手はイライラを募らせる。

また、自分の言葉でノウハウを解説していくことも大事だ。
通常、プレゼンで語られるノウハウというのは、自分の体験だけでなく、本や誰かが言っていたことから形成されていたりするが、他人から得た情報をそのまま話していては、ただの代弁者になってしまい、「この人って、他人の受け売りの情報しか話していない・・・」と思われ聴き手が冷めてしまう。
で、一旦聴き手が冷めてしまうと、そのあとにどれだけいいことを言ったとしても、相手の耳には届かなくなる。

だから、たどたどしくても、自分の言葉でしっかり話すことが大事なんだ。

なるほど・・・。

リクナビ薬剤師のページでも、自分の言葉で転職理由を言えることが大事って書いてあるぞ。
自分の言葉で物事を語れるっていうのは、いろいろなシチュエーションで役立つんだ。

ほんとだ・・・。

そして、続いて大事なのが、声のリズムやトーンを意識することだな。
ずっと低い声や高い声、はたまた、ずっと同じテンポの声は聴いている側が飽きてしまい、眠くなってしまう。
声を出すときは、いわゆる“お経”のような状態にならないように気をつけるんだ。

また、喋り過ぎるのもよくない。
シンプルな表現で何かを伝えられるのであれば、できるだけシンプルな言葉にしたほうがいいだろう。

私、ついつい喋り過ぎちゃうクセがあるので、気をつけなきゃ・・・。

あとは、スライドのほうばかりを見るのではなく、適度に聴衆の目を見ながら話すことも大事だ。
聴き手は自分の目を見られることで、自分に向かって話してくれているという特別感を感じるほか、それと同時に“ある種の緊張感”を感じるため、会場の空気がいい意味でピシっとするんだ。

相手の目を見る・・・と。
メモメモ。

(相手の目を見ようとすると照れちゃいそうだけど、よくよく考えれば、こっちが相手の目を見ていなくても、相手はずっとこっちのことを見ているわけだから、必要以上に意識する必要はないのよね)

あとは、トークを何度かリハーサルすることも重要だな。
リハーサル時には、自分のトークを録音して、都度聴き直すことをオススメする。

人間は自分の頭の中にない言葉やフレーズは絶対に口に出せない。
だから、録音したトークを聴いて、「もっとここは違う言葉を使いたいな」と思ったら、本番までにその言葉を頭にインプットしておくんだ。

レコーダー

録音・・・!
私、自分の声を聴くなんて、恥ずかしすぎてムリです・・・!!

アホかー!
恥ずかしがってんのは、おめーひとりだ。
みんな、おめーの声を聴いてるわけだから、恥ずかしいもクソもねえ。
恥ずかしいってことは、おめーの中に変なプライドがある証拠だぜ。
そんな邪魔なプライド捨てちまえっ。

あっ、薬局長が品のない言葉を使ってる!!
いーけないんだ、いけないんだ。

(こ、こいつ、話を逸らしやがった・・・!)

まあ、本当はトークを録音するだけでなく、自分の話している姿全体を録画したほうがいいんだけどな。
もし、プレゼンの準備に余裕が出てきたら試してみろ。

はーい。

あ、薬局長、結局スライドはどうしたらいいんでしょう・・・?
トークのほうが大事とはいえ、スライドを用意しないのはさすがにちょっと・・・。

まあ、そうだな。
スライドなしのプレゼンなんて聞いたことがねー。

え・・・。

オレがさっき、トークのほうが大事と言ったのはあくまでもスライドと比較しての優先順位としてだ。

というわけで、初心者でもすぐにできるスライド作成のコツを教えてやろう。

スライド作成の際はデザインにこだわるのではなく、メッセージが伝わりやすいかどうかにこだわる

スライドはPowerPointやKeynoteなどのツールで作る必要になると思うが、こういったツールではいろいろなアニメーションが作れたり、派手なグラフィックを挿入することができる。
しかし、そういったデザイン的な機能を、デザインに不慣れな初心者が下手に使うとダサいスライドしか作れない。
だから、スライドを不必要にデザインしないことが大事だ。

え・・・。
せっかくたくさんの機能が入っているのに、勿体なくないですか・・・?

おめー、ダサいスライドを作ってしまう典型的なタイプだよな。

・・・。

スライドはデザインを見せることが目的ではなく、トークで伝えたいメッセージをわかりやすく伝えるためのものだ。
だからぶっちゃけ、文章だけでも成立する。

文章だけでもいいんですか!!?

ああ。
たとえば、これらのスライドを見てみろ。
文章が多いだろう。

あっ!
これって、前回取り上げたスライドですね。

1、クレーム対応のコツを3分で学べるスライド

(上記のスライドは、SlideShareのページからダウンロード可能です)

2、初対面での会話のコツを3分で学べるスライド

(上記のスライドは、SlideShareのページからダウンロード可能です)

3、分かりやすく説明するコツを3分で学べるスライド

(上記のスライドは、SlideShareのページからダウンロード可能です)

4、対人トラブルを回避するコツを3分で学べるスライド

(上記のスライドは、SlideShareのページからダウンロード可能です)

なるほど・・・。
なんとなくスライド作りのコツが分かってきました・・・!

あとは、以下のスライドを読んでおけばいいだろう。

ふむむむむ・・・!
これはわかりやすいですね・・・!

そして、後日。

皆さん!はじめまして!
立花メイです!!

プレゼンを頑張るメイ

間

間

間

そういや、あいつ、声を張るとめっちゃデカイんだった。
不必要に大きな声を出してね~だろうなあ・・・。

※本コンテンツはフィクションであり、実在の人物・団体との関係はございません。

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Written by タキシード松尾/illustrated by ヨシウチ


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