頭の回転は速い人は会話中の「アドリブ」が上手い!?言葉に詰まらずスラスラと話せる【会話術】
みなさん、こんにちは!
私の名前は立花メイ。
突然ですが、あなたは普段の会話の中で、会話が続かなかったことはありますか?
とくに、接客業など、仕事でも会話のやりとりが多い人は、お客様との会話が上手くいかなくて悩んだことはないでしょうか?
実は、薬剤師である私も、お客様との会話が上手くできないことが多いんです。
たとえば、お客様との会話中に言葉に詰まったり、とっさの質問に上手く回答できなかったりと、毎日とても大変です・・・。
でも、そんな私ですが、最近はお客様との会話が上手くできるようになりました。
それは、うちの薬局長から「言葉に詰まらずスラスラと話せる“会話術”」を教えてもらったからです。
薬局長曰く、会話が上手になるには「会話中の“アドリブ”が大事」だそうです。
というわけで、今回は、日常でも仕事でも使える会話術をお教えします!
立花メイ(25)
「俺の薬局」で働く新人薬剤師。
今まではインドア派で休日に家で過ごすことが多かったが、最近はTwitterに投稿する写真を撮るために積極的に外へと出かけるようになった。
薬師寺五郎(45)
「俺の薬局」を経営する薬局長。
最近、メイに「旅行に行ってくる」と言って有給休暇を取得したが、実は、大好きなYKZ48のライブに行っていた。
女性患者(42)
「俺の薬局」で薬を受け取りに来た女性。
一見、ほんわかとして優しそうな女性のように見えるが、その見た目とは裏腹にこわ~い一面が・・・!?
それは、とある日のこと。
次のお客様ー。
26番のお客様ー。
・・・はい、私です。
えーと、山田さんですね。
湿布と、痛み止めが処方されていますね。
ええ、そうね。
えっと、山田さん、今日はいかがなさいましたか?
あのね、「今日はいかがなさいましたか?」は、さっきお医者さんからも言われたわよ。
なんで薬局でも同じことを最初から説明しなきゃいけないわけ?
何度も同じことを説明したくないわ!
えっ!?えっ・・・!?
え、いや、あの・・・山田さんの具合を確認しようと思いまして・・・。
だから、「今日はいかがなさいましたか?」みたいな、そういうマニュアル通りのセリフが気に入らないのよ!
さっきのお医者さんもそうだけど、まるで機械が質問してきている感じがしてイライラするわ。
え、でも・・・薬剤師として、山田さんの症状をもとにアドバイスができればと思いまして・・・。
はぁ・・・。。
そもそもね、薬剤師なら処方された薬を見れば、私の具合を察することができるでしょう!?
なんで私にいちいち確認してくるのよ!
た、大変申し訳ございません・・・!
(えっ、なんでこのお客さん、こんなに怒ってるんだろう・・・?
私、そんなに失礼なことを言ったかな・・・?)
・・・。(ムスッ)
お、お待たせいたしました・・・。
・・・えっと、こちらがお薬です。
・・・領収書をいただけるかしら?
は、はい・・・!
お書きしますので、少々お待ちいただけますでしょうか。
・・・。
―――シーン
・・・。
(・・・うう、気まずい空気が流れてる・・・。
私が何か言って、空気を変えないと・・・!)
・・・あ、あのっ、今日はいい天気ですねっ!
ポカポカしてるので、うっかりお昼寝しちゃいそうです~。
・・・もう、うるさいわね!!
具合とか天気とか、あなたってマニュアル通りの対応しかできないの!?
くだらない話をしてないで、さっさと領収書を用意しなさいよ!
・・・!!!
ま、誠に申し訳ございません・・・!!
すぐに領収書を準備いたします・・・!
(わわっ、どうしよう・・・!
お客さんをますます怒らせちゃった・・・。)
・・・。
・・・お、お待たせいたしましたっ!
こちら領収書です。
・・・はい、どうも。
お、お大事になさってください・・・。
頭の回転は速い人は会話中の「アドリブ」が上手い!?言葉に詰まらずスラスラと話せる【会話術】
はぁ・・・。
おい、メイ。
さっきのお客さんと揉めていたようだが、一体何があったんだ?
うぅ・・・。
実は、先ほど、お客さんに「今日はいかがなさいましたか?」って尋ねたんです。
そうしたら、お客さんから「お医者さんからも同じことを質問されたわよ!」って言われて・・・怒らせちゃいました。
・・・。
あと、なんとかその場の雰囲気をとりつくろうと思って、世間話をしたんですが、余計に怒らせてしまいました・・・。
マニュアル通りのセリフは聞き飽きたって言われて・・・。
実は・・・(ペラペラペラ)
なるほどな・・・。
私はいつも通りに接客したのに、どうして今回は怒られちゃったんでしょうか・・・?
いつもと同じように、お客さんに具合を尋ねたり、天気の話題をふったりしただけなんですが・・・。
どうしてお客さんが怒ってしまったのか、わからないんです。
どうしてって、おめーは会話で“アドリブ”ができていないからな。
だから、お客さんに怒られてしまったんだ。
お客さんに合わせて会話を変えないと、お客さんによっては不快な気分になる人もいるぞ。
お客さんが嫌がっているのに、嫌がられることを言い続けていたら、まあ怒られるのも当たり前だろうな・・・。
“アドリブ”・・・?
会話でアドリブ・・・?
(ん?会話でアドリブってどういうことなんだろう・・・?)
そう、会話ではアドリブが大事だ。
というか、そもそも、おめーはアドリブの意味を理解していないようだから、そこから説明してやる。
よく聞いておけよ。
は、はいっ!!
アドリブってのは、テレビの生番組などで、出演者が台本に書いていないセリフや行動を即興で挟むことを指す。
よく生番組でお笑い芸人さんが、誰かのコメントに対してボケとツッコミをしてる場面があると思うが、あれがアドリブだ。
なるほど・・・!
確かに、生番組でアドリブをしているお笑い芸人さんは多いですね・・・!
おう。
で、「会話でのアドリブとは何か?」というと、“会話中に即興で受け答えをすること”だ。
会話中に想像していなかった質問があった場合にも、とっさに回答を用意できるってことだな。
ふむふむ。
会話中のアドリブが上手くなると、相手に対してとっさに意見を言ったり、何らかの対応ができるようになるから、会話が盛り上がるようになる。
つまり、アドリブが上手くなると、会話も上手になるってことだ。
オレたちのような接客業の人間にとっては、お客さんとの会話が必須だ。
だから、そんなオレたちがアドリブが上手くなると、お客さんとの会話がスムーズに進んで、お客さんに不快な思いをさせないようになるぞ。
なるほど・・・!
じゃあ、どうすれば会話中にアドリブができるようになるんですか?
それは、「頭の回転を速くする」ことだ。
頭の回転を速くする・・・!?
そうだ。
つまり、「会話中に上手にアドリブができる人は、頭の回転が速い」ってことだ。
「会話中に上手にアドリブができる人は、頭の回転が速い」・・・?
そうだ。
と言っても、その様子だと、よくわかってないだろうな・・・。
今からその理由を説明していくから、よく聞けよ!
は、はいっ!!
会話中に上手にアドリブができる人が、「頭の回転が速い」理由
会話中に上手にアドリブができる人は、「頭の回転が速い」。
これが、会話中のアドリブが上手い人の特徴だ。
そして、頭の回転が速い人には、以下のようなふたつの特徴がある。
1、話の内容を理解し、回答を考えるスピードが速い
そもそも、「頭の回転が速い」とはどういうことかというと、それは状況を理解するスピードが速かったり、機転が利いたりすることを指す。
じゃあ、会話における「頭の回転が速い」人はどういう人なのか?
それは、話を理解するスピードが速い人を指す。
つまり、会話中に上手にアドリブができる人は、話の内容を理解し、回答を考えるスピードが速いから、即興で受け答えができるってことだ。
2.空気を読むのが上手い
そして、ふたつ目の特徴は、“空気を読むのが上手い”という点だ。
なぜなら、頭の回転が速いと、人の気持ちを感じ取ったり、その場の雰囲気を読み取るのが上手いからな。
もし、メイが空気を読むのが上手かったら、お客さんが怒っているのは「メイがマニュアル通りセリフを使う」という点だと、すぐに察知することができたはずだ。
そして、お客さんを怒らせないように、マニュアル通りのセリフを使わないように対応を変えていたら、さっきのトラブルは起こらなかっただろうな。
会話中に上手にアドリブができる人は、相手のことを理解して、相手に合わせた対応ができるようになる。
そして、空気を読むことができるから、人の気持ちを察知できる、と・・・。
そうだ。
だから、おめーが上手に会話したいなら、頭の回転を速くして、とっさにアドリブができるようになる必要があるってことだ。
話を理解するスピードが速くなれば、回答を用意するスピードも速くなるから、言葉に詰まることなくスラスラと話せるようになる。
スラスラと話せる・・・。
それだと、会話が途切れず沈黙の時間が減るから、気まずい思いをすることがなくなりますね!
おう。
あとは、オレたちのように、普段から仕事中にお客さんとの会話が多い場合は、“会話中に空気を読む”ことは大事なんだ。
というのも、会話中にお客さんが機嫌が悪そうにしていたら、すぐにその空気を察知し、お客さんが気分を害さないような発言ができるからな。
そうしたら、さっきみたいな会話中のトラブルも減る。
・・・!
(たしかに、さっきもお客さんを怒らせることを言わなかったら、普通に接客ができていたもんなあ・・・)
・・・さてと、ここまで理解できたか?
はい!
じゃあ、次は“頭の回転を速くする方法”について教えるぜ。
頭の回転を速くするためには、ただ普通に過ごしているだけではダメだ。
日ごろから、頭の回転を速くするための訓練をしないと身につかねーからな。
会話中のアドリブを上手くするためには、頭の回転の速さは必要なことだし、ちゃんとメモをして聞くんだぞ!
わかりましたっ・・・!
頭の回転を速くする3つの方法
頭の回転が速くなれば、話を理解し、回答を用意するスピードが速くなるから、会話中のアドリブが上手くなる。
頭の回転を速くするには、以下のふたつの方法が効果的だ。
- 本や映画などから情報収集をし、多くの知識をつける
- 限られた時間内で作業をする
というわけで、今から頭の回転を速くする具体的な方法について順に教えてやる。
1.本や映画などから情報収集をし、多くの知識をつける
人の話を理解するためには、自分の頭の中に蓄えられた知識や語彙力を使って話の内容を理解し、それらを使って適した回答を用意する必要がある。
つまり、多くの知識や語彙力がないと、そもそも相手の話を理解することすらできないってことだ。
そこで、知識や語彙力を身につけるためにオススメの方法が、本を読んだり、映画を見たりすることだ。
なぜなら、本や映画には多くの情報や語彙が詰まっていて、一度に多くの知識を得られるからだ。
もし、本が苦手な人は、映像で楽しく情報収集ができる映画から見てみるといい。
ふむふむ・・・。
私は読書が苦手だから、まずは映画から挑戦してみようかな・・・。
おう。
ちなみに、読書をラクにするには、同じテーマに関する本を同時に読むといいぞ。
そのときは、できるだけたくさん読むといい。
え?
どうして同じテーマの本ばかり読むといいんですか?
同じテーマの本を読むと、身体がそのテーマの知識を覚えやすくなるんだ。
たとえば、西洋薬学に関する本なら、どの本にも西洋医学に関する記載が書いてあるように、どの本にも必ず“共通した部分”が出てくる。
“共通した部分”・・・。
そうだ。
すると、オレたちの頭の中には「その知識がすでにある」状態で本が読めるから、その知識が記憶に残りやすい。
同じテーマの本を複数冊読むと、違う本を飛んでいたとしても、同じ知識を繰り返し読むことになるから、その知識を覚えやすくなるんだ。
なるほど・・・!
じゃあ、同じテーマの本を何冊読めば、その知識を覚えやすくなるんですか?
そうだな・・・まずは10冊同時読みをしてみるんだ。
えっ・・・!10冊も・・・!?
ムリムリ!絶対ムリ!!!
大丈夫、そんな怯えることじゃないぜ。
活字っていっても、カンタンな本から難しい本まで、さまざまなレベルの本がある。
同じテーマの本を読んでみて、その中から読みやすい【最初の一冊】を選んで、先に読んでみるといい。
そうしたら、おめーの読書への苦手意識が少しずつなくなっていくはずだ。
【最初の一冊】を見つける・・・か。
うう、頑張って読書をしてみます・・・!
おう。
活字の本を読むコツについては、下で詳しく説明しているし、参考にしてくれよな。
はい・・・!
よし。
じゃあ、次に、頭の回転を速くするふたつ目の方法について話していくぞ。
2.限られた時間内で作業をする
頭の回転を早くするもうひとつの方法は、“限られた時間内で作業をする”ということだ。
でも、日ごろから仕事や勉強で、限られた時間内で作業をしていることがほとんどだと思う。
だから、限られた時間内の中で、さらに制限時間を設けるクセをつけるといい。
たとえば、いつも1時間以内に作業をしなければいけない仕事があったなら、それを50分以内に作業をするようにする・・・というように、自分の中で通常よりもさらに短い制限時間を設けるようにするんだ。
そうすると、いつも通りの仕事を行なっていても、頭の回転が速くするための訓練ができるんだ。
では、“なぜ、限られた時間内で作業をすると、頭の回転が速くなるのか?”というと、人は限られた時間内で作業をするときに、脳が活発に働くからだ。
人は限られた時間内で作業をする場合、もしムダな動きをしてしまうと時間切れになってしまう。
だから、時間に間に合わせるために、自然と必要な作業に優先順位をつけるようになって、要領よく行動できるんだ。
つまり、頭の中で、緊急かつ重要なもの>緊急ではないが重要なもの>緊急だが重要ではないもの>緊急でも重要でもないもの、というように優先順位をつけ、優先度が高いものから順に選んで作業するようになる。
これは、会話の場合でも同じことが言える。
会話の中で優先順位をつけるようになると、自然と会話中の「なくても意味が通じる言葉」や「回りくどい表現」を省くようになり、会話の中の重要ポイントをつかみやすくなるんだ。
会話の中の重要ポイントがわかると、話の内容を理解し、回答を用意するスピードが速くなる。
つまり、会話中に上手にアドリブができるようになるってことだ。
だからこそ、頭の回転を速くするためには、限られた時間内で作業をすることが効果的なんだ。
なるほど・・・。
限られた時間内に作業をすると、会話中の重要ポイントをつかみやすくなる、と・・・。
そうだ。
あと、最初に説明した、本や映画で多くの知識や語彙力をつける方法も大切だ。
このふたつの方法を行なっていけば、自然と頭の回転が速くなる。
最初のうちは大変だと思うが、日ごろからこれらの習慣を身につけるようにしろよな。
はーい!
まずは、今日残っている仕事を時間制限中に片付けるように頑張ってみますっ。
おう、その意気だ。
できることから、少しずつやっていくんだぞ。
もちろんです!
頭の回転を速くできるよう努力するので、これからの接客は任せてください~!
そして、2週間後。
次のお客様ー。
105番のお客様ー。
はい。
(あっ、この前怒らせてしまったお客さんだ・・・。
確か、この前は具合を聞いたら怒られたから、今回は気をつけないと・・・。)
山田さんですね。
湿布が処方されています。
今回は前回とは違い、痛み止めは処方されていませね。
症状がよくなられたようで安心しました!
そうなの。
おかげさまで、腰の痛みが引いてきたのよ~。
(よしっ!今回はお客さんに不快な思いをさせていないみたい!)
本当ですか!よかったです~。
こちらが今回されている湿布です、どうぞ。
ええ、ありがとう。
(えっと・・・いつもならここで世間話をするんだけど、何にしようかな・・・。
あ、そういえば、今日は傘の忘れ物が多いから、そのことをお客さんにさらっと伝えないとな!)
あと、天気予報によると、もうすぐ雨が降りそうですけど、傘はお持ちですか?
あっ、傘立てに置いたままだわ!
忘れるところだったわ。
ありがとう。
気づいてもらえてよかったです~。
あっ、山田さんの傘かわいいですね~!
猫ちゃんの柄でとってもキュートです♪
そうなの、かわいいでしょ!
実はこれ、娘の傘なの。
娘はこの傘を気に入ってるから、なくしたら怒られるところだったわ。
お嬢さんの傘でしたか。
でも、どうして今日はお嬢さんの傘を持ってきたんですか?
実は昨日、自分の傘を電車の中でなくしてしまって・・・今日は娘の傘を借りてきたの。
娘からも「お母さんはおっちょこちょいなんだから!」って言われたばかりだったし、娘の傘までなくしたら怒られてたかもね。
声を掛けてもらって、本当に助かったわ。
いえいえ!
お役に立ててよかったです♪
ふふ、ありがとう。
あなたに担当してもらってよかったわ。
じゃあまたお願いね、かわいい薬剤師さん♪
はーい!
お大事になさってください~。
(メイのやつ・・・今回はお客さんと上手く会話できているじゃねーか。)
メイ、さっきのお客さんの接客うまくいってたな。
ありがとうございます~!
会話中に上手にアドリブが使えたおかげで、お客さんに喜んでもらえましたっ。
「かわいい薬剤師さん」・・・。
かわいい、かわいい・・・えへへっ♪
やっぱり私って美少女薬剤師なのかも!
・・・。
(こいつ・・・会話中にアドリブが上手くできたことよりも、お客さんから「かわいい」って言われたことの方を喜んでいやがる・・・。
まったく、調子がいいやつだぜ・・・。)
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