薬剤師のお仕事ガイド

ひとくちに薬剤師といっても、その職場や仕事内容はさまざま。将来のキャリアを見据えることが、ベストな選択につながります。

活躍の場

医療現場や製薬会社などの最前線で活躍!

薬剤師の就職先は、主に大きく3つに分けられます。具体的な活躍の場は、病院や調剤薬局といった医療施設、ドラッグストア、製薬会社などの企業。もっとも就職先として一般的なのが、医療施設で患者さんに薬を供給する働き方です。続いて、医療品や化粧品などが揃うドラッグストアで、調剤業務や市販薬の販売を行うというもの。狭き門ながら人気があるのが、製薬会社で医療情報の提供(MR)や研究・開発職に就くこと。これらのほか、行政・大学などの教育機関や一般メーカーで活躍できるケースもあります。

こんなにいっぱい!薬剤師の活躍の場

  • 病院・医院

    仕事内容
    医師の処方せんに基づいて、外来患者や入院患者に調剤を行います。院内製剤や注射調剤といった特殊な業務も。
    メリット
    患者さんと向き合いながら、医師と連携して臨床医療に携われるところ。一歩踏み込んだ、服薬指導も可能に。
    仕事でかかわる人
    患者さんのほか、医師や看護師などのスタッフ。
  • 調剤薬局

    仕事内容
    病院からの処方せんを受け、処方監査や調剤、服役指導を担当。OTCの販売や服役指導をすることもあります。
    メリット
    患者さんと直接触れ合うことができます。処方せん薬についての知識が身につき、ワークスタイルが柔軟なのも◎。
    仕事でかかわる人
    患者さん、同じ薬局で働く同僚薬剤師が中心。
  • ドラッグストア

    仕事内容
    OTC(第一類)の販売や調剤業務のほか、商品の在庫管理や発注、陳列なども担当。店長業務を任される例も。
    メリット
    お客さんと接することができ、将来は独立開業を目指す道も。店舗管理や経営まで幅広い知識が身につきます。
    仕事でかかわる人
    患者さん、一般品購入のお客さん、同じ店舗で働くスタッフ。

製薬会社

  • 仕事内容
    主にMR(医療情報担当者)として、自社開発の医薬品の品質や有効性などの情報を医師や薬剤師に提供します。
    メリット
    ある特定分野の疾患に関する知識が身につきます。また、医師のパートナーとして医療に貢献できるのもやりがいに。
    仕事で関わる人
    得意先の医師や薬剤師、自社スタッフなど。
  • 仕事内容
    医薬品などの開発プロセスにおいて、製薬企業から受託した治験(臨床実験)を行い医薬品開発を支援します。
    メリット
    治験のモニタリングやコーディネートを通して、さまざまな人と関われること。新薬だけでなく、医療業務や医薬品の知識も深まります。
    仕事で関わる人
    医療関係者、製薬会社、患者さんなど。
  • 仕事内容
    研究所が手掛けた新薬などの臨床試験を統括するのが主な業務。治験が適切に行われているかを評価・検証します。
    メリット
    治験のデータ集計・分析や、新薬の品質保証・品質管理などを通して、創薬に貢献できること。長いスパンで研究に関われるのも魅力です。
    仕事で関わる人
    研究所のスタッフ、自社スタッフなど。
  • 仕事内容
    日々進歩していく医薬品の情報を、最新の報告書や論文などを基に収集・分類し、資料作成や助言を行います。
    メリット
    常に最先端の情報に触れられること。医療現場の第一線で、知的好奇心を満たしたい人に最適な仕事です。
    仕事で関わる人
    医師や薬剤師、MRなどの医療専門職スタッフ。
  • 行政・大学などの教育機関

    仕事内容
    国家公務員として保険管理課や衛生環境研究所といった行政機関で働くほか、学校内で各種施設の衛生管理や毒物、医薬品を管理。実務家教員と呼ばれる臨床系教員や研究員として、大学の研究所で働く道もあります。
    メリット
    国家公務員や地方公務員として働く場合、福利厚生が充実。教育現場や行政、研究の現場に携われるのも魅力です。
    仕事でかかわる人
    教職員、児童や生徒、市民、保健師など
  • メーカー

    仕事内容
    化粧品や食品、化学製品メーカーなどで、化粧品や食品などの成分や安全性の研究、企画・開発などに携わります。
    メリット
    新商品の開発を担う企業内の重要な存在として、さまざまな職種の人々と関わりながら仕事をすることが可能。
    仕事でかかわる人
    企業の営業やマーケティング担当者、医師など。

ワークスタイル

ライフステージに合わせて働き方が選べます

製薬会社などで働く薬剤師の場合、正社員で働くのが一般的。病院や調剤薬局、ドラックストアで働く場合は、契約社員や派遣社員、アルバイト・パートで働く道もあります。派遣社員やアルバイト・パートは、一般的な職種よりも時給は高め。また、病院勤務では、夜勤がある場合も。結婚や出産でキャリアが一時途絶えたとしても、子育てと両立しながら時間の融通の利くアルバイト・パートで勤務するなど、ライフステージに合わせて働き方を変えることも可能です。

雇用形態の種類

  • 正社員
    フルタイムで働く勤務形態。病院に勤務する場合は、夜勤があることもあります。
  • 契約社員
    病院や調剤薬局を中心に、一定の契約期間内で働くスタイル。契約更新する場合も多数。
  • 派遣社員
    派遣会社に登録して働く形態。正・契約社員より自由度が高く、期間限定で働くことも可。
  • パート・アルバイト
    もっとも時間の融通が利く働き方。一般的なアルバイト・パートより時給は高めです。

年収

平均500万円以上の安定収入が見込めます

非常に専門性が高く、国家資格を取得した人しか就けないことから、働き方の種類にかかわらず収入は高め。また、安定しているのも特長です。病院や大手調剤薬局などに就職した場合、全体の平均年収は39.1歳で約533万円となります。大手ドラッグストアでマネジメントを任されるようになると、より高給になるでしょう。また、製薬会社も高収入が見込めるケースが一般的。独立開業した場合も、高収入が期待できます。

平均年収

約533万円

就職トレンド

全国的に薬剤師不足。ただし、都心人気は強し!

薬剤師の求人で特に多いのは、調剤薬局とドラッグストアの案件。そのトレンドをみてみると、東京都内の人気エリアでは飽和状態になっている反面、地方都市などでは薬剤師が不足気味、というのが実状のようです。とはいえ、まだまだ全国的には不足しているため、就職先に困ることは少ない様子。薬剤師に特化した人材紹介サービスも多く用意されているので、利用するのも手です。効率よく、キャリアプランに沿った勤務先に出会えるでしょう。

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