03.履歴書・職務経歴書の書き方
履歴書や自分のこれまでの仕事の経歴をまとめた職務経歴書は、
薬剤師の転職活動においても必要なもの。
それぞれの書類において、薬剤師ならではのポイントも含めて解説します。
履歴書は応募者の分身といってもいいほど重要なものです。大切なことは「基本のルールを守り、丁寧に記入する」こと。書かれた内容はもちろんのこと文字も、人間性や意欲の高さなどを判断する材料になります。記入の際、誤りがあった場合、修正液や修正テープなどは使用せず、書き直すようにしましょう。志望動機の欄では、ありきたりの表現は避け、自分の言葉で意欲を伝えましょう。
●日付
履歴書には日付を記入する欄がありますが、提出する場合は提出当日の日付を、持参する場合は当日の日付を、郵送する場合はポストに投函する日付を記入します。
●写真
3カ月以内に撮影した証明写真を使用します。スナップ写真はNGです。服装はジャケットなどフォーマルな格好がよいでしょう。口角が上がった自然な表情は好印象を与えます。
●住所・電話番号
都道府県名からアパート、マンション名、部屋番号まで省略せず、正確に記入しましょう。自宅に電話がある場合は市外局番から、携帯の番号も忘れず記入しましょう。また、Eメールアドレス欄には、通常はパソコンのメールアドレスを記入します。最近ではフリーメールのアドレスでも問題ないので、パソコンを持っていない場合でもGoogleやYahoo!、Microsoftなどに登録してメールアドレスを取得しておくとよいでしょう。
●学歴・職歴
義務教育は中学校の卒業年次のみの記入で構いませんが、高校以上は入学年次と卒業年次を記入します。学校名だけでなく学部や学科、専攻名も記入してください。学歴を書き終えたら、一行空けて職歴を記入します。職歴は現在までの入職・退職を記入します。薬剤師になる前に企業での勤務経験がある場合は、その時の経歴もお忘れなく。退職した場合は、「一身上の都合により退社」、在職中の場合は「現在在職中」と記入します。
●免許・資格・趣味・特技
免許や資格を持っている場合、取得した年月を明記し、取得順に記入します。薬剤師資格のほか、認定薬剤師・専門薬剤師の資格があれば、記入してください。それもまた趣味や特技もひとつは書いておくとよいでしょう。できる限り、空欄がないよう心がけてください。
●志望動機
履歴書の中でも重要視されるのが志望動機です。なぜこの病院・薬局・企業で働きたいと思ったのか、自分の得意分野や志望先でやりたい事など明確に伝わるようしっかりと書いてください。
●自己PR
応募する職種・業務に活かせる経験やスキルを書きましょう。また、取得に向けて勉強中の資格や、学会への参加、専門書の購読など自己研鑽に関連することも書いておくとよいでしょう。
職務経歴書は、その人が今まで仕事で身に付けてきたことを詳細に伝え、どんなことができるのかアピールするものです。書式に決まりはありませんが、時系列で業務内容をまとめる形と、職務分野ごとにまとめていく形があります。アピールポイントを多く書く方が望ましいですが、A4サイズ1枚程度に簡潔にまとめることが大切です。
●形式
書式に決まりはありませんが、書き方は、大きく分けて時系列で業務内容をまとめる形と、職務分野ごとにまとめていく形とがあります。社会人経験が浅い場合やひとつの業務でのステップアップをアピールしたい場合は、時系列に業務内容をまとめることをオススメします。
●名前
基本、パソコンやワープロを用いて作成しますが、自分の署名だけは手書きで書くようにしましょう。
●処方箋の受付枚数
今勤めている、もしくは直近まで勤めていた薬局の処方箋の1日あたりの受付枚数(自分の担当した処方箋ではなく薬局全体)と配置薬剤師数を把握できているのであれば、明記するのが良いでしょう。それにより採用担当者が、あなたの勤めていた薬局の規模や、薬局内でどんなオペレーションをしていたか、どんな経験値を持っているかイメージしやすくなります。
●処方科目
総合病院の門前薬局の○○科目、単科の○○科目を処方していたなども書いておきましょう。
●管理薬剤師について
管理薬剤師の経験がある場合は、そのことを記載しましょう。薬に関する知識だけでなく、薬事法や薬剤師法などの法律に関する知識など幅広い知識も必要とされるため、経験がある人はぜひアピールしてください。