緩和薬物療法認定薬剤師

これからの日本に求められる☆緩和薬物療法認定薬剤師

これからの日本に求められる☆緩和薬物療法認定薬剤師とは?

がん対策基本法において重要な柱として位置付けられている緩和ケア。専門病棟から在宅まで、あらゆる場面で薬剤師の活躍が望まれています。

2007年3月、「がんの痛みや症状管理に貢献できる薬剤師を育て、痛みの緩和ケアに薬剤師も積極的にかかわろう」という目的で、日本緩和医療薬学会が設立されました。がん治療において痛みをコントロールする薬剤の担う役割は非常に大きく、専門的な技術と注意を要する医薬品の服薬指導と処方支援を行う薬剤師には専門的な知識、高いコミュニケーション能力が求められています。緩和薬物療法認定薬剤師はそうした時代の要請から生まれた資格です。現在、緩和医療は、ホスピス・緩和ケア病棟、一般病棟、在宅が主な医療現場となっていますが、ホスピス・緩和ケア病棟はまだ数が少なく、一般病棟、在宅においても充実した緩和ケアを提供するためのシステム作りが急がれている状況です。今後、一般病棟や在宅での緩和ケアの必要性が高まることが予想され、病院・診療所薬剤師のみならず保険薬局薬剤師においてもこういった資格を取得している薬剤師が増えることが望まれます。

緩和薬物療法認定薬剤師へのインタビュー

西別府弘子さん

西別府弘子さん

2007年、昭和大学大学院卒業。横浜市立市民病院薬剤部に勤務し、現在も同院で緩和ケアチームの一員として勤務するほか、薬剤管理指導業務にも携わっている。2013年に緩和薬物療法認定薬剤師を取得。

痛みを感じることなく人生を全うする・・・。薬剤師としてそのお手伝いができることにやりがいを感じます。
資格取得のきっかけ

自分の進むべき道が見えた、がん患者さんの言葉。

大学院の実習で病院での研修を受けていたときに、ある末期がんの患者さんのケアに関わる機会がありました。その患者さんに言われて驚いたのが「がんになってよかった」という言葉。「自分の苦痛をとるためにたくさんの方が力を尽くしてくれて、人のありがたみを感じることができた。それを感じられた人生を誇りに思う」と言うのです。人はいつかは死ぬものですが、一人でも多くの方にこの患者さんのように感じてもらうために、薬剤師として何ができるんだろう・・・。そう考えたときに、緩和ケアを専門としてみたいと思ったのです。

その後勤務した病院で緩和ケアチームの一員として働くようになり、緩和薬物療法認定薬剤師の試験を受けるための条件が満たされたので、取得することにしました。

難易度

緩和薬物療法だけではなく、がん治療全般の知識も必要です。

試験を受けるためには緩和ケアに従事しているなどの条件がありますが、中でも大変だったのは緩和ケアの薬剤管理指導の実績について、30症例以上を提示するという条件でした。試験は緩和ケアの基本的な知識があれば問題ないと思いますが、緩和薬物療法に関することだけではなく、化学療法や放射線治療など、がん治療全般の知識も必要になります。

取得後

個々の患者さんに合わせた痛みの緩和を考えられるようになりました。

現在緩和ケアチームの一員として、医師や看護師、栄養管理士などそれぞれの分野の専門的なスタッフと共に病棟を回り、患者さんの痛みの状況を把握したり、適正に薬が使われているかどうかを確認したりしています。資格を取得してからは、こうしたスタッフや患者さんに対して、より自信を持って服薬指導をできるようになりました。また緩和ケアの勉強会や研修会でもこれまでは参加するだけの側だったのが、情報を発信する側としてお手伝いさせていただけるようにもなりました。

緩和ケアを担当していると、しばしば薬学部の実習生の方から「日々人の死に直面するのはつらくないのか」「経験を積むと人が死ぬことに慣れてしまうのではないか」といった質問を受けることがあります。でも私自身は、さまざまなタイプの患者さんと接することで、ひとり一人の患者さんに合った緩和の仕方に敏感になってきたと思っています。痛みというのは感じ方から表現の仕方まで患者さんによってばらばらで、生まれ育ってきた生活環境とも密接に結びついています。そこが緩和に携わるうえで、やりがいを感じるところです。資格を取るために勉強したことで、個々の患者さんに合わせた対処方法も学ぶことができました。今後は患者さんの体の痛みだけではなく、精神的な苦痛もケアできるような薬剤師になっていきたいと思っています。

この資格を目指す方へ

今後はよりニーズが高まっていく資格です。

もちろん痛みを思うようにコントロールできないなど、うまくいかないこともありますが、患者さんのご家族から「痛みを感じずに亡くなることができてよかった」と言われることも少なくありません。病院にとっても患者さんやご家族からの信頼を得られる資格だと思います。今は国が緩和ケアを推進しているので、今後はより緩和薬物療法認定薬剤師のニーズが高まっていくと思うので、ぜひ多くの方に資格取得を目指していただきたいです。

緩和薬物療法認定薬剤師の取得方法

資格取得の条件

資格取得のためには日本緩和医療薬学会が行う認定試験に合格する必要がありますが、その受験資格として以下のような条件があります。

  • 薬剤師としての実務歴が5年以上
  • 学会会員であること
  • 緩和ケアチームまたは緩和ケア病棟で3年以上緩和ケアに従事していること
  • 認定対象となる講習を受講しており、所定単位以上の履修をしていること
  • 学会発表を2回以上行っていること
  • 一定数以上の症例提示できること
  • 所属施設長の推薦があること
資格取得の費用
書類選考審査料:1万円  試験料:2万円
その他の情報
【認定期間】認定証発行日から5年間

緩和薬物療法認定薬剤師に関するお問い合わせ先

問い合わせ先
一般社団法人 日本緩和医療薬学会事務局 (株)毎日学術フォーラム内
住所
〒100-0003 東京都千代田区一ツ橋1-1-1 パレスサイドビル
電話/FAX
TEL:03-6267-4550/FAX:03-6267-4555
メールアドレス
受験等でご質問のある方は、学会事務局の認定専用メールアドレス
jpps-nintei@mynavi.jp宛てにお問い合わせください。

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