ワンクリノン膣用ゲル 90mg［プロゲステロン］【黄体ホルモン】

プロゲステロンは子宮内膜での胚の着床を可能にし、妊娠を成立させ、維持するために必須とされている黄体ホルモンであり、生殖補助医療（体外受精－胚移植など）ではプロゲステロン補充療法が行われる。プロゲステロンを経膣で投与する製剤として、腟錠、膣用カプセル、膣用坐剤があった。ワンクリノン膣用ゲルは専用のアプリケータで投与する徐放性ゲル製剤であり、採卵日から最長10週間投与される。

医薬品情報

プロゲステロン Progesterone
●ワンクリノン(メルクセローノ)
　腟用ゲル：アプリケータ中90mg,
　　　ゲル剤1.45g→排出は1.125g
[特]a.エストロゲンで子宮内膜が
　　　　十分な厚さとなった状態で,
　プロゲステロンは子宮内膜を
　　増殖期から分泌期へと移行させ,
　　　　　　胚受容能を高める.
b.無菌製剤でない.
c.患者が子宮内に挿入する.
[効]生殖補助医療での黄体補充
[用]排卵日から1日1回90mg膣内挿入,
　　最長10週間(又は妊娠12週まで).
[禁,慎,注,併,患]→ルティナス参照
[患]基材の残渣が腟内に蓄積.
　投与手順は添付文書参照.
[副 10%] A.重大：a.血栓性障害：
心筋梗塞,脳血管障害,静脈血栓塞栓症,
肺塞栓症,血栓性静脈炎,網膜血栓症,
b.アナフィラキシー.
D. アレルギー,頭痛,傾眠,浮動性めま
い,疲労,神経過敏,攻撃的反応,もの忘
れ,うつ病,腹痛便秘,下痢,軟便,悪心,嘔
吐,腹部膨満感ばら色粃糠疹,過敏症,
腹部疝痛,膀胱炎,夜間頻尿,尿路感染,
関節痛疼痛,尿中ケトン体陽性,切迫流
産,妊娠時出血,リビドー減退,腟出血
外陰部炎,不正子宮出血,会陰痛,乳房
圧痛,乳房痛,性交困難,性器モニリア
症,陰部そう痒症,腟乾燥,腟分泌物,月
経中間期出血(小出血),腟刺激感,外陰
腟不快感,外陰腟紅斑,外陰腟そう痒
症,外陰腟腫脹,腟内異物.