新薬情報

ピコプレップ配合内用剤[ピコスルファートナトリウム水和物・酸化マグネシウム・無水クエン酸]【腸管洗浄剤】

大腸内視鏡検査の実施前には、腸管内容物を取り除くために腸管洗浄が必要である。既存の製剤では、味や服用量の多さが受診者の負担となっている。ピコプレップ配合内用剤は、刺激性下剤であるピコスルファートと塩類下剤であるクエン酸マグネシウムを組み合わせることで強力な瀉下作用を示すとともに、味や服用量など飲みやすさを改善した製剤である。

医薬品情報

●ピコプレップ(フェリング・ファーマ)  1包中:ピコスルファート10mg   酸化マグネシウム3.5g,クエン酸12g  用時150mLに溶解.         他剤との混合禁. [警告] ニフレック参照 [特] a.ピコスルファート(刺激性下剤)       を配合.   b.服用量が少ない.  c.服用後,透明飲料を摂取   (水のみは避け,半分以上は    お茶,ソフトドリンクとする) [効]大腸内視鏡検査,大腸手術時  の前処置として腸管内容物の排除. [用]1回150mL溶解液を    検査又は手術前に, 2回飲用. ・1回目:150mL服用後,   透明飲料250mLを数時間で        最低5回以上摂取 ・2回目:150mL服用後,   2時間前までに,透明飲料250mLを        最低3回以上摂取. ・前日+当日に服用の場合:  前日は低残渣食,  当日は透明飲料のみとし   前日の夜と,   当日の朝(4~9時間前)服用. ・前日に2回服用の場合:  前日は低残渣食,  当日は透明な飲料のみとし   前日の夕及び  1回目服用6時間後の夜の2回投与. ・脱水を避けるため      適宜透明飲料を追加. ・検査,手術が午後の場合→       前日+当日とする. [体内動態]ピコスルファート:     ピーク2時間,半減期7.4時間. [禁・慎・注・患]ニフレック参照. [禁]a.急性腹症→腸管蠕動亢進で悪化. b.重度の腎機能障害Ccr<30→高Mg血  症.水分大量摂取     →腎機能に負荷→悪化. [慎]1.うっ血性心不全,心機能障害  →電解質変動で心機能抑制. 2.軽度又は中等度の腎機能障害  →電解質異常. 3.高Mg血症. 4.重度の活動性炎症性腸疾患  →症状悪化. [注]1.高齢者,腎機能障害,心機能障害  等の電解質異常のリスク  →低Na血症又は低K血症等に注意.   水のみの摂取→電解質異常. 2.排便に伴う腸管内圧変動→めまい,  ふらつき,一過性の血圧低下等. [併]B.慎:a.テトラサイクリン系,  フルオロキノロン系,鉄剤,ジゴキシ  ン,クロルプロマジン,ペニシラミン  等の効果減弱. b.利尿剤,ステロイド剤,強心配糖体,  リチウムで低K血症. c.NSAID又はSIADHを誘発する三環 系抗うつ薬,SSRI,抗精神病薬,カルバ マゼピン等で水分貯留,電解質異常. d.酸性薬物の効果減弱. e.塩基性薬物の効果が増強. [副9%]A.重大:a.アナフィラキシー, b.腸管穿孔,腸閉塞,鼠径ヘルニア嵌頓, c.虚血性大腸炎,d.高Mg血症, e.低Na血症. D. 過敏症,血中Mg↑,血中ビリルビン ↑,血中リン↓,血中K↑,頭痛てんか ん,大発作痙攣,痙攣,錯乱状態,右脚ブ ロック,悪心,直腸炎腹痛,便失禁,大腸 炎,嘔吐,肛門周囲痛,アフタ性回腸潰 瘍,下痢,AST↑,ALT↑,肝機能検査異 常,尿中血陽性,血中尿素↓,尿中蛋白 陽性,APTT延長,リンパ球数↓,好中球 数↑,血小板数↑,白血球数↓,白血球 数↑,発疹(紅斑性皮疹,斑状丘疹状皮 疹,蕁麻疹,紫斑を含む)その他異常感, 悪寒.

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