コロンフォート内用懸濁液 25%
硫酸バリウムはX線の吸収率が高いため、消化管のX線撮影における造影剤として利用されている。これまで、大腸CT検査では検査前に峻下剤を用いた腸管洗浄が必要であったが、コロンフォート内用懸濁液は検査前の食後に投与することで腸管内の残渣を腹部組織と識別することが可能であり、腸管洗浄が不要なため受診者の負担を減らすことができる。
医薬品情報
アミドトリゾ酸Naメグルミン液 Amidotrizoic Acid ●ガストログラフイン経口・注腸用 (バイエル)液:76%,100mL (ヨード37%). [用]消化管撮影:経口投与:1回60mL (レリーフ造影10~30mL) コンピューター断層撮影による 上部消化管造影: 水で30~50倍に希釈し, 250~300mL. 注腸:水で3~4倍に希釈し, 500mLまで. (未承認)条虫駆虫→211頁 (十二指腸下行脚注入) 硫酸バリウム 末,散,ゾル,懸濁液. ●バリトゲン(伏見) 散:98.47% デラックス散:97.98% HD散:98.6% SHD散:99% ●バロジェクトゾル100(堀井) アルコールが2vol%含有 →アルデヒド反応に注意(613頁). ●バリトップ(カイゲン) HD散:99% CT液:1.5% ゾル:150% P散:94.6% 液:120% ウムブラ,エネマスター,ネオダルム,ネオバルギン, バムスター,バリエネマ,バリコンク,バリコンミール, バリテスター,バリブライト,バロスパース,ホリイ, 共成. [禁]1.消化管穿孔又はその疑い 2.消化管に急性出血 3.消化管の閉塞又はその疑い 4.全身衰弱の強い患者 ●コロンフォート(伏見製薬) 内用懸濁液:25%. [特] 腸管内容物のX線吸収率↑ →大腸CT画像上で腸管組織と腸管 内容物を識別(便標識) →腸管内容物を残して大腸CT診断 →従来の腸管前処置の負担軽減. [効]腸内容物の標識による大腸 コンピューター断層撮像の補助 [用]1回32mLを検査前日から毎食後 内服. ・服用前の非標識の残便,服用後の 硫酸バリウムの速やかな排泄 →緩下剤等併用. ・腸管蠕動運動が著しく低下. 重度の便秘は注意. ・食事と投与タイミングに注意. [禁]前項参照. [注]事前の腸管拡張→消化管穿孔→バリ ウム腹膜炎→送気等の処置は慎重に.