新薬情報

タフィンラーカプセル [ダブラフェニブメシル酸塩]【抗悪性腫瘍薬(BRAF 阻害薬)】

細胞の増殖に関与するMAPKシグナル伝達経路を構成しているBRAFの遺伝子に変異があると、異常なBRAFキナーゼ活性のためにシグナル伝達が活性化し、腫瘍が増殖する。ダブラフェニブは異常なBRAFキナーゼを阻害することで、腫瘍の増殖を抑制する。BRAF遺伝子に変異のある悪性黒色腫に対して、トラメチニブと併用して用いる。

医薬品情報

ダブラフェニブメシル酸塩 Dabrafenib Mesilate ●タフィンラー(ノバルティス)  カプセル:50mg,75mg. [警告]専門医療施設で専門医が対応.  患者・家族に十分な説明と同意. [特]a.ダブラフェニブはBRAFを阻害 し,トラメチニブはその下流のMEK を阻害する. b.ダブラフェニブの副作用に皮膚扁平 上皮癌や原発性悪性黒色腫があるが,  トラメチニブとの併用で軽減する. [効] ダブラフェニブとトラメチニブ           を併用する.  BRAF変異の根治切除不能な黒色腫. [用] 空腹時(食前1時間~食後2時間)は             避ける. ダブラフェニブ:1回150mgを1日2回. トラメチニブ:1日1回2mg. ・他の抗癌薬と併用しない. ・術後補助化学療法は未承認. ・副作用発現時:休薬,減量,中止は   添付文書参照.  有棘細胞癌(皮膚の扁平上皮癌)   又は新たな原発性悪性黒色腫:    外科的処置後に治療を継続. [体内動態] a.ピーク時間は2.5時間,          半減期は5時間 b.高脂肪・高カロリー食摂食で  血中濃度30~51%低下,ピークは6時間. c.CYP2C8,3A4で代謝,CYP2C9,3A4を誘導. [慎]1.中等度以上の肝機能障害. 2.心疾患,その既往歴→症状悪化. [注] 1.高頻度の発熱,重度の脱水,低血圧:     減量,休薬,解熱薬投与. 2.ぶどう膜炎(虹彩炎を含む)等. [禁] 1.妊婦, 2.投与終了後一定期間は男女共に避妊, 3.授乳中止. [併] B.慎:a.CYP3A阻害剤(クラリスロマ イシン,リトナビル等)で血中濃度が上昇. b.CYP2C8阻害剤(ゲムフィブロジル 等)で血中濃度が上昇. c.プロトンポンプ阻害薬,H2受容体拮 抗剤,制酸剤で血中濃度が低下. d.CYP3A基質(ミダゾラム経口避妊薬 (ノルエチステロン・エチニルエストラ ジオール等),デキサメタゾン等)の 血中濃度が低下, e.CYP2C9基質(ワルファリン等)の 血中濃度が低下 [副100%] A.重大:a.有棘細胞癌: 皮膚有棘細胞癌,ケラトアカントーマ,ボーエン病. b.悪性腫瘍(二次発癌):原発性悪性  黒色腫等. c.心障害:心不全,左室機能不全), 駆出率減少等. d.肝機能障害, e.深部静脈血栓症 f.脳血管障害:脳出血,脳血管発作 D. [トラメチニブとの併用時] 蜂巣炎,毛包炎,膿疱性皮疹尿路感染, 鼻咽頭炎,爪囲炎,好中球減,貧血,血小 板減,白血球減,高血糖,食欲減退,脱水, 低Na血症,低リン酸血症,頭痛浮動性 めまい,霧視視力障害,網脈絡膜症,ぶ どう膜炎,網膜剥離,眼窩周囲浮腫,心 拍数減,●高血圧11%,低血圧リンパ浮 腫,徐脈,QT/QTc 間隔延長,間質性肺炎, ●咳6%,呼吸困難,膵炎,●悪心22%,● 下痢19%,●嘔吐16%,便秘,腹痛,口内乾 燥,口内炎,ALP増加,γ-GTP増,●発疹 21%,●皮膚乾燥7%,●そう痒7%,●ざ 瘡様皮膚炎7%,●紅斑5%,日光角化症, ●寝汗5%,過角化,●脱毛5%,手掌・足 底発赤知覚不全症候群,皮膚病変,●多 汗5%,脂肪織炎,皮膚亀裂,●関節痛16 %,●筋肉痛11%,●四肢痛6%,●筋痙 縮5%,血中CK(CPK)増加,横紋筋融解 症,急性腎不全,腎炎,腎不全,●発熱48 %,●疲労23%,●悪寒28%,無力症11%, ●末梢性浮腫8%,インフルエンザ様 疾患,粘膜の炎症,顔面浮腫,過敏症,脂 漏性角化症乳頭腫,アクロコルドン.

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