新薬情報

ヌーカラ皮下注用 [メポリズマブ(遺伝子組換え)]【喘息治療薬(ヒト化抗 IL-5 モノクローナル抗体)】

インターロイキン-5(IL-5)は好酸球の増殖・分化・生存に関与しており、好酸球は気道炎症・平滑筋収縮・粘膜浮腫を起こして、喘息症状・気道狭窄を誘発する。メポリズマブはIL-5に対して特異的に結合するモノクローナル抗体であり、IL-5による好酸球増殖作用を抑制することで、気管支喘息の症状を軽減する。高用量の吸入ステロイド薬とその他の長期管理薬を併用しても、全身性ステロイド薬の投与等が必要な喘息増悪をきたす患者に対して、追加して投与する。

医薬品情報

メポリズマブ Mepolizumab ●ヌーカラ(GSK)  皮下注用:100mg  注射水1.2mLに溶解:100mg/mL [特] IL-5結合を阻害   →IL-5の好酸球増殖作用を抑制. [効]a.気管支喘息(他剤でコントロール      できない難治に限る). b.ステロイド薬吸入剤高用量と長期 管理薬を併用しても,全身性ステロ イド薬が必要な喘息増悪に追加投与. 併用中のステロイド薬は      急に中止しないこと.  減量は医師の管理下で徐々に行う. c.維持療法として全身性ステロイド 薬の投与の有無は問わない. d.投与前の好酸球数が多いほど,   →抑制効果大.  投与前の好酸球数が少ない例   →抑制効果無し. [用] 12歳以上:1回100mgを         4週間毎に皮下注     (上腕部,大腿部,腹部へのみ) [体内動態] ピークは5日目,半減期は20日 [注] 1.専門医師が使用. 2.発作・症状への速効性はない.  急性発作時は用いない.  症状悪化時は受診させる. 3.蠕虫類へ感染時→投与前に治療.  抗蠕虫薬が無効→一時中止. [患] 1.投与後のコントロール不良,悪化        は医師へ受診. 2.妊婦(サルで胎盤通過). 3.授乳の中止又は投与中止. [副 23%] D.過敏症(蕁麻疹,血管浮腫, 発疹,気管支痙攣,低血圧),下気道感染 症,咽頭炎,尿路感染,●頭痛5%,鼻閉,上 腹部痛,湿疹,背部痛,発熱,●注射部位( 疼痛,紅斑,腫脹,そう痒,灼熱感)8%. [使用期限]溶解後,30℃以下で    8時間まで.混注禁止. [保存]2~3℃

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