【デュビュイトラン拘縮治療薬】ザイヤフレックス注射用[コラゲナーゼ(クロストリジウム ヒストリチクム)]
デュピュイトラン拘縮では、コラーゲンが手掌腱膜に異常沈着することで結節や拘縮索が形成され、指が曲がったまま固まって伸ばすことができなくなります。ザイヤフレックスは(一般名:コラゲナーゼ(クロストリジウム ヒストリチクム)はコラーゲン加水分解作用を有するクロストリジウムヒストリチクムという細菌が産生するコラゲナーゼ(コラーゲン分解酵素)であり、拘縮部位に注射することで沈着したコラーゲンを分解します。
医薬品情報
デュピュイトラン拘縮 ・コラーゲンが指・掌の皮下にある腱膜に 瘤状に沈着・硬結し(拘縮索),拘縮・伸展障害をおこす ・危険因子:高齢男子,糖尿病,長期の飲酒,抗てんかん薬. コラゲナーゼ(クロストリジウム ヒストリチクム) Clostridium histolyticum ●ザイヤフレックス(旭化成) 注:0.9mg.+専用溶解液3mL [特] 拘縮索に局所注射しコラーゲンを加水分解し, 拘縮索を破断. ・講習を受けた専門医に限る. [効] デュピュイトラン拘縮 [用] 投与時,局所麻酔はしないこと. 0.58mgを拘縮索 に局所注射: 中手指節関節(0.39mLに溶解→0.25mL) 近位指節間関節(0.31mLに溶解→0.20mL) 3分割し,皮膚表面から2~3mm以内に2~3mmの間隔で 3カ所に投与. a.溶解後,室温で1時間以内に投与 b.最大:1関節当たり計3回まで c.拘縮索が複数又は異なる場合でも,1カ月の間隔をあける. [禁] 妊婦,授乳婦. [慎] 抗凝固薬・抗血小板薬投与中 (アスピリン1日150mg以下は除く), 血液凝固障害→出血等を助長. [注] 1.投与後:医師の指示があるまで 患者自身の指の曲げ伸ばしは禁止. 2.投与約24時間後に診察→ 伸展が完全で無い場合は: ・手首を屈曲位にして,指を 約10~20秒かけてゆっくり伸展. ・伸展が不完全の場合でも→ 5~10分の間隔で,合計3回までとする. 3.抗体ができやすいので注意. 4.注射部位の指が曲げにくい等の異常は →腱断裂,靭帯損傷のおそれ →直ちに受診勧奨. 5.発熱,悪寒,投与部位の発赤,浮腫 →注射部位の感染の可能性 →直ちに受診勧奨. 6.めまい,頭痛,注射部位の疼痛や腫脹等 →車の運転等,危険作業には注意. [副 98%] A.重大: a.腱断裂,靭帯損傷 b.皮膚裂傷, c.アナフィラキシー D.リンパ管炎,注射部位蜂巣炎, ●リンパ節炎5%,リンパ節痛,リンパ節症,血小板減少, 失見当識,激越,易刺激性,落ち着きのなさ,不眠,錯感覚, 灼熱感,浮動性めまい,頭痛,複合性局所疼痛症候群, 血管迷走神経性失神,感覚鈍麻,単麻痺,振戦, 眼瞼浮腫血行不全,血腫,潮紅,末梢血管障害, 呼吸困難,過換気,悪心,嘔吐,下痢,上腹部痛, 皮下出血,そう痒,紅斑,水疱,皮膚炎,稗粒腫, 蕁麻疹,斑状出血,発疹,湿疹,皮膚変色,皮膚障害, 血性水疱,多汗,顔面腫脹,四肢痛,関節痛,関節腫脹, 筋肉痛,腋窩腫瘤,筋骨格硬直,胸壁痛,鼡径部痛, 関節摩擦音,関節硬直,四肢不快感,筋痙縮,筋力低下, 筋骨格不快感,頸部痛,肩痛,腱炎,炎症,発熱,熱感, 不快感,疲労,倦怠感,インフルエンザ様疾患, 血圧上昇,血圧低下,リンパ節触知, ●挫傷29%,皮下血腫,皮膚創傷,四肢損傷,開放創,創離開. アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増, アラニンアミノトランスフェラーゼ増, アルカリホスファターゼ増,トリグリセリド増, 血糖増,好酸球増,尿糖陽性, 注射部位:●疼痛94%,●内出血76%,●腫脹34%, ●裂傷15%,●血腫10%,●浮腫11%,●局所腫脹8%, そう痒感,末梢性浮腫,小水疱,出血,圧痛,硬結,腫瘤, 注射部位紅斑,皮膚剥脱,疼痛浮腫,腋窩痛,炎症, 熱感,刺激感,注射部位反応,