ザファテック錠 50mg・100mg[トレラグリプチンコハク酸塩]
食事を摂取すると腸管から血中にグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)が分泌され、GLP-1 が膵臓に作用してインスリンが分泌されます。ザファテック(一般名:トレラグリプチンコハク酸塩)は、GLP-1 を不活性化するジペプチジルペプチダーゼ-4(DPP-4)を阻害し、GLP-1 の血中濃度を上昇させ、インスリンの分泌を促進して血糖値を下げるため、糖尿病の治療に用います。既存の DPP-4 阻害薬は 1 日 1 回投与でしたが、ザファテックは 1 週間に 1 回の投与で効果を発揮します。
医薬品情報
トレラグリプチンコハク酸塩 Trelagliptin Succinate ●ザファテック(武田) 錠:50mg,100mg [効]2型糖尿病 但し,食事療法・運動療法で 効果不十分に限る. 2~3カ月投与で無効は中止. [用]a.100mgを週1回(同じ曜日). b.中等度腎機能障害:50mgを週1回 男性(女性):1.4(1.2)<Cr≦2.4(2.0) 30≦Ccr<50, c.飲み忘れ→気付いた時に1回量服用, →以後,決められた曜日に服用. [注]a.中止後も作用持続する →血糖値,副作用に注意. b.中止後に他の糖尿病用薬を使用 →投与開始時期,用量を検討. c.DPP-4阻害剤(1日1回)から本剤への 変更でHbA1c値に変化なし. [体内動態]a.ピークは1.3時間, 半減期(0~7日)54時間. 尿中排泄率76%. b.腎機能障害でのAUC増加% 軽度 55.7 中等度 105.7 高度 201.4 末期腎不全 268.1 c.主にCYP2D6でN-脱メチル化により 活性代謝物M-Iに代謝. d.P-糖蛋白質の基質,OCT2を阻害. e.食事の影響少ない. [副]A.重大:低血糖. SU剤と併用→ SU剤の減量.(類薬)急性膵炎,腸閉塞. D.そう痒,心房細動,ALT↑,AST↑,γ-GTP↑, 血中アミラーゼ↑,リパーゼ↑, CK(CPK)↑, 尿潜血陽性,鼻咽頭炎.