新薬情報

サデルガカプセル 100mg[エリグルスタット酒石酸塩]

ゴーシェ病は、グルコシルセラミド(グルコセレブロシド)という糖脂質を分解するグルコセレブロシダーゼという酵素の働きが遺伝的に低くなっているため、肝臓や脾臓、骨髄にグルコシルセラミドが蓄積し、肝脾腫、貧血、骨痛などがあらわれます。サデルガ(一般名エリグルスタット酒石酸塩)は、グルコシルセラミドを合成する酵素を阻害することで、グルコシルセラミドの生成を抑制し、ゴーシェ病の症状を改善します。

医薬品情報

エリグルスタット酒石酸塩 Eliglustat Tartrate ●サデルガ(ジェンザイム)  カプセル:100mg. [特]CYP2D6のEM,IM,PM,URMを確認:      不明時は投与しない. [効]a.ゴーシェ病Ⅰ型での貧血,血小板  減少,肝脾腫及び骨症状の改善.       (神経症状へは未承認) [用]1回100 mgを CYP2D6のa.EM,IM:1日2回.適宜減量.    b.PM:投与回避が望ましい.     必要時:1日1回を,慎重投与.    c.URM:効果減弱→投与回避. d.併用時:CYP2D6阻害薬:1日1回 CYP3A阻害薬:EMは 1日1回,PMは禁忌 CYP2D6阻害薬+CYP3A阻害薬:禁忌 [体内動態]a.ピークは1.2〜1.5時間,  半減期はIM,EMで,夫々7.6,8.2時間. b.AUC:EMに比し,PM11.2,IM2.8. URM0.47. c.食事の影響すくない. [禁]1.CYP遺伝子型→[用]参照. 2.QT延長(先天性QT延長症候群等) 3.クラスⅠa(キニジン,プロカイン アミド等)及びクラスⅢ(アミオダロ ン,ソタロール等)の抗不整脈薬又は ベプリジル使用中. 4.妊婦. 5.重篤な肝障害には原則禁忌.    血中濃度上昇のため慎重に. [慎]1.心疾患(うっ血性心不全,虚血性  心疾患,心筋症,徐脈,心ブロック,重  篤な心室性不整脈)又は失神既往歴 ・血中濃度の大幅上昇に注意 ・投与開始時,投与中は定期的に  12誘導心電図(必要に応じホルター   心電図)測定. 2.腎機能障害. 4.CYP2D6 PM. [注]1.酵素補充療法と併用しない. 2.めまい等→車の運転,精密機械操作. 3.鉄不足→鉄分補給 [患]授乳を中止 [併]主にCYP2D6,部分的にCYP3A4で  代謝.P糖タンパク質の基質 A.禁:→[用]参照 ・CYP2D6阻害薬で血中濃度上昇: 強力:パロキセチン(AUCは8.93倍↑), シナカルセト,テルビナフィン 中程度:デュロキセチン,ミラベグロン等 ・CYP3A阻害薬 強力:クラリスロマイシン,イトラコ ナゾール(ケトコナゾールでAUCは 4.27倍↑),コビシスタット,インジナビ ル,リトナビル,テラプレビル,ボリコ ナゾール,ネルフィナビル,サキナビル メシル 中程度:エリスロマイシン,フルコナ ゾール,アタザナビル,シクロスポリ ン,アプレピタント,ジルチアゼム ・テルビナフィン+フルコナゾール   併用でAUCは11.7倍↑. B.慎:a.CYP遺伝子型→[用]参照. b.CYP3A誘導薬(リファンピシン, カルバマゼピン,フェノバルビター ル,フェニトイン等,セントジョーン ズワート)で血中濃度低下 c.P糖タンパク質の基質(ジゴキシン, コルヒチン,ダビガトラン,フェニト イン等)の血中濃度が上昇. d.グレープフルーツで血中濃度上昇. e.CYP2D6の基質(メトプロロール, 三環系抗うつ剤(ノリトリプチリン, アミトリプチリン,イミプラミン), フェノチアジン系薬剤,クラスIc抗不 整脈薬(プロパフェノン,フレカイニ ド)等)の血中濃度が上昇. [副 40%]A.重大:失神. D. 下痢,消化不良,便秘,悪心,上腹部痛, 腹痛,胃食道逆流,腹部膨満,鼓腸, ●頭痛5%,浮動性めまい,疲労,関節痛.

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