新薬情報

ビミジム点滴静注液 5 mg[エロスルファーゼ アルファ(遺伝子組換え)]

ムコ多糖症は、ムコ多糖を分解する酵素が遺伝的に欠損しているため、細胞内にムコ多糖が蓄積し、様々な障害が起こる難病です。ムコ多糖症のうち IV-A 型では、N-アセチルガラクトサミン-6-スルファターゼ(GALNS)という酵素が欠損しており、骨の変形や低身長などが認められる。ビミジム(一般名:エロスルファーゼ アルファ)は、人工的に合成された GALNS であり、欠損している GALNS を補充します。

医薬品情報

d.ムコ多糖症用薬 エロスルファーゼアルファ ●ビミジム(BioMarin)   点滴静注液5 mg(5mL) [警告]ハムスター卵巣由来蛋白質製剤  のため,アナフィラキシーに注意. a.点滴中~翌日→点滴時反応に注意.    (悪心嘔吐,頭痛,発熱,腹痛など) b.急性熱性または呼吸器疾患へは         急性増悪に注意. c.抗体ができる→抗体検査をする. [特]ライソゾームに取り込まれ→ グリコサミノグリカン(→筋・骨格障害,      呼吸不全)の蓄積を防ぐ. [効]ムコ多糖症 IVA 型    但し,5 歳未満は未承認. [用]a.前投与(30~60分前):抗ヒ薬単独.       または解熱鎮痛薬併用. b.生食で250mL(25kg未満100mL)に希釈. c.2mg /kgを週1 回点静 d.投与速度:注入ポンプを用いて,  15分で1.5mLからはじめ→漸増し,   90分以降は72mL/hrとし, 4.3時間以上かける(25kg未満3.6時間     以上),詳細は添付文書参照. [体内動態]半減期は,初回7.5時間,         22週投与で 35時間 [慎]高度な肝・腎機能障害. [患]1.妊婦は有益性>危険性を判断.  2.授乳を中止. [副32%]A.重大:点滴時反応:重篤●5.4%. D. 点滴時反応 ●65%,過敏症,●発熱 32%,●悪寒17%,●疲労15%,●頭痛 25%,●めまい5%,●嘔吐31%,●悪心 24%,●下痢13%,●腹痛12%,●上部腹 痛15%,●口腔咽頭痛10%,●呼吸困難 6%. [配合]他の薬剤と混合しない.

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