イロクテイト静注用 250・500・750・1000・1500・2000・3000[エフラロクトコグ アルファ(遺伝子組換え)]
血友病 A(先天性血液凝固第 VIII 因子欠乏症)では、血液凝固第 VIII 因子の機能が遺伝的に欠損しているため、血液凝固に異常が生じ、出血を繰り返したりします。イロクテイト(一般名:エフラロクトコグ アルファ)は、血液凝固第 VIII 因子をもとに作られた蛋白質であり、血液凝固第 VIII 因子と類似した機能を持つため、血友病 A における出血傾向を抑制します。
医薬品情報
●イロクテイト(バイオジェン・アイデックJ) 静注用:250u,500u,750u,1000u,1500u, 2000u,3000u. [特]a.長時間型:血液凝固第VIII因子Fc 領域融合タンパク質製剤. b.3~5日間隔の定期投与,週1回投与可. c.投与量及び投与間隔を個別化又は週 1回の定期的投与は,出血時投与に比べ 年間出血回数が76~92%減少. d.急性出血では87%が1回投与で止血可能. e.von Willebrand因子を含んでいない. [効]血液凝固第Ⅷ因子欠乏での 出血傾向の抑制 [用]添付液全量に溶解し,数分で緩徐に静注. A:1回10~30u/kg.適宜増減. B:定期的投与: 必要量(u)=kg×第Ⅷ因子の目標上昇値 (u/dL)×0.5[(u/kg)/(u/dL)] (1u/kg投与で第Ⅷ因子レベル2u/dL). ・1日目25u/kg,4日目50u/kgから開始 →状態に応じ1回25~65u/kg, 投与間隔は3~5日で適宜調節. ・週1 回65u/kg投与. C: 必要レベル 投与量 急性出血:重度 80~100% 40~50u/kg 軽~中等度 40~60% 20~30u/kg 大手術 80~120% 40~60u/kg 追加:8~24hr後,24hr毎 40~50u/kg 小手術 50~80% 25~40u/kg [体内動態]半減期は19時間 (ルリオクトコグアルファの1.53倍). 2~5歳で11.5時間,6~11歳で13.2時間 12~18歳で16時間. [注]1.第Ⅷ因子インヒビターの発生 に注意→止血効果低下. 2.必要に応じ,第Ⅷ因子レベルを確認. 3.在宅自己注射の管理. [患]1.妊婦には有益性>危険性を判断. 2.授乳しない. [副 5.5%]A.重大:ショック,アナフィラキシー D. 倦怠感胸痛,冷感,熱感,頭痛,浮動性 めまい,味覚異常,関節痛関節腫脹,筋 肉痛,下腹部痛,上腹部痛,血管障害,高 血圧,徐脈,処置による低血圧,咳嗽,発 疹.