新薬情報

コセンティクス皮下注用 150mg・皮下注 150mg シリンジ[セクキヌマブ(遺伝子組換え)]

コセンティクス(一般名:セクキヌマブ)は尋常性乾癬や関節症性乾癬の治療薬です。乾癬とは、皮膚が赤く盛り上がり、銀白色のフケのようなもの(鱗屑)がポロポロとはがれ落ちる症状が現れ、関節に痛みや腫れ、変形がみられることもあります。セクキヌマブは乾癬の症状を引き起こす原因の一つであるインターロイキン(IL)-17A に作用し、症状を改善します。

医薬品情報

セクキヌマブ Secukinumab
●コセンティクス(ノバルティス)
 皮下注シリンジ:150mg/1mL
 皮下注:注射水1mLで溶解
   →液量1.2mL(濃度150mg/1mL)

[警告]1.緊急の感染症に対応可能な
医療施設で尋常性乾癬,関節症性
乾癬の専門医が治療.
 感染のリスク増大,結核既往の患者
  で結核を活動化.
悪性腫瘍発現の報告.
完治薬ではない:有効性,危険性を
    患者に説明・同意後治療.
2.ウイルス,細菌,真菌等によるの徴候,
   症状があれば→主治医に連絡.
3.本剤投与前に紫外線療法等の生物
製剤以外の全身療法を十分に勘案する

[特]抗IL-17Aモノクローナル抗体:
  IL-17A(乾癬の病態・維持に関与する
  炎症性サイトカイン)と結合
 →IL-17受容体への結合を阻害
 →その活性を中和.

[効]既存治療で効果不十分な
尋常性乾癬,関節症性乾癬.
 皮疹が体表面積の10%以上,
難治性の皮疹又は関節症状に適用.

[用]1回300mg,体重60kg以下150mgを
初回,1,2,3,4週. 以後4週間隔で皮下注.
・投与毎に注射部位を変える.
・下記の部位には禁注射:敏感な皮膚,
   異常のある皮膚,乾癬部位.
・投与から16週までに反応がある.
  反応がない場合→継続は慎重に.
・免疫抑制剤,光線療法,他の生物製剤
との併用の安全性,有効性は未確立.

[体内動態]半減期26~30日.利用率77%.

[禁]1.重篤な感染症に禁忌.
   軽症,同疑いに慎重に→悪化.
2.活動性結核に禁忌.
  結核の既往に慎重に→活動化.
3.生ワクチンは禁忌→感染症発現.

[慎]1.高齢
2.活動期のクローン病→症状悪化.

[注]1.他の生物製剤からの変更
   →感染症に注意.
2.抗体の発現に注意.
  →効能,副作用との関係不明.

[患]1.妊婦:有益性と危険性から判断.
2.授乳を回避.

[副 18%]A.重大:a.重篤な感染症,
b.過敏症反応, c.好中球数減少.
D. 口腔ヘルペス,鼻咽頭炎,上気道感
染,鼻炎,咽頭炎,副鼻腔炎,扁桃炎,カン
ジダ症,足部白癬,結膜炎,鼻漏,下痢,蕁

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