書籍名:ポケット医薬品集(2014年版)
オルプロリクス静注用 500・1000・2000・3000[エフトレノナコグ アルファ(遺伝子組換え)]の医薬品情報
※書籍およびプリントとは異なるフォーマットで表示しています。
エフトレノナコグアルファ
Eftrenonacog Alfa
●オルプロリクス
(バイオジェン・アイデック・ジャパン)
注:500u,1000u.2000u,3000u.
キャップ色:青,緑,赤,灰.
溶解液:0.325%NaCl液5mL
[特] a.長時間作用型第IX因子製剤.
β相の半減期はノナコグ アルファの2.4倍と長い.
[効]第Ⅸ因子欠乏時の出血傾向の抑制.
[用] 添付の溶解液全量で溶解後,
数分かけ緩徐に静注.
a. 初め:週1 回50u/kg又は
10日に1回100u/kg
以後,投与量,投与間隔は適宜調節.
最大:100u/kg.
b.1u/kgで血漿中第Ⅸ因子1%(1u/dL)上昇.
・必要量=体重(kg)×第Ⅸ因子の目標
上昇値(%又はu/dL)×第Ⅸ因子の
上昇値の逆数[(u/kg)/(u/dL)]
c.急性出血時又は周術期での投与量
及び投与間隔の目安は添付文書参照.
d.12歳未満は高投与量,頻回投与となる可能性がある.
[体内動態] 半減期はα相5.03時間,
β相は82時間
(<12才で70時間,<6才63時間)
[慎]肝疾患,術後,新生児,血栓塞栓性事象のリスク,
線維素溶解の徴候,DICは
→血栓塞栓性のリスク.
[注]1.第Ⅸ因子インヒビター発生の注意
→アナフィラキシー増.
アレルギー反応の既往→
インヒビターの有無を確認.
・急性過敏症は投与初期に注意.
2.効果確認のため
第Ⅸ因子レベルをモニタリング.
3.在宅自己注射は医師の管理下で行う.
[患]1. 妊婦へは有益性,危険性から判断.
2.授乳は投与しない.
[副]A.重大:a.ショック,アナフィラキシー,
b.血栓塞栓症.
D. 頭痛浮動性めまい,味覚異常,口の錯感覚呼気臭,
疲労,注入部位疼痛,動悸,閉塞性尿路疾患,低血圧.
[臨床検査] aPTT試薬(カオリン含有)で,凝固一段法で低値を示す.
[調整] a.添付の溶解液のみ使用,
b.激しく振盪しない.
c.他の製剤と混合しない.
[使用期限] a.溶解後:室温(30℃まで)で6時間.
b.未使用:室温(30℃まで)で使用期限
を超えないで6 ヵ月以内に使用.
冷蔵庫に戻さない.
[備]凍結を回避.2~8℃で遮光保存,
有効期限2年.