新薬情報

書籍名:ポケット医薬品集(2014年版)

ポケット医薬品集

SGLT2 阻害薬〈スーグラ錠 25mg・50mg[イプラグリフロジン L-プロリン]、カナグル錠 100mg[カナグリフロジン水和物]、フォシーガ錠 5mg・10mg[ダパグリフロジンプロピレングリコール水和物]、アプルウェイ錠 20mg・デベルザ錠 20mg[トホグリフロジン水和物]、ルセフィ錠 2.5mg・5mg[ルセオグリフロジン水和物]〉の医薬品情報

※書籍およびプリントとは異なるフォーマットで表示しています。

SGLT2阻害薬:
適応症(共通)
[効]2 型糖尿病
但し,1型糖尿病には未承認.
  3カ月で効果不十分は他へ変更.
 
使用上の注意(共通)
[禁]1.重症ケトーシス,
  糖尿病性昏睡又は前昏睡
 (高血糖はインスリン,輸液で対応).
2.重症感染症,手術前後,重篤な外傷
 (血糖管理はインスリンを投与).
3.重度腎機能障害,透析患者へは禁忌.
 中等度の腎機能障害には慎重に.
4.妊婦(インスリン類等を使用).
5.授乳禁止.
6.重度の肝機能障害.
[慎]a.次との併用は慎重に→低血糖:
 インスリン類,SU薬
 さらに,速効型インスリン分泌促進薬はスーグラ, フォシーガと,GLP-1作動薬はフォシーガと併用
[注] 糖尿病の全般的注意→■頁
1.糖の尿への排泄増→糖濃度上昇
a.尿路感染,性器感染,腎盂腎炎等の重篤な感染に注意.
→陰部を清潔維持,
患者に膀胱炎を説明→すぐに報告させる.
・排尿困難,乏尿~尿閉:治療を優先→他剤へ変更.
b.→浸透圧利尿→全身が脱水傾向→頻尿,多尿,口渇→適切な水分摂取
 体液量減少の症状,
 高齢や利尿薬併用等で脱水,脳梗塞等の血栓・塞栓症,高浸透圧高血糖症,
糖尿病性ケトアシドーシスに注意.
表4.SGLT2阻害薬の体内動態
→【この薬品情報を印刷する】から、表を参照。
 (高齢は脱水が起こりやすく口渇を自覚しにくい),
3.腎機能を定期的に検査.
4.尿中~血中ケトン体増加に注意.
5.インスリン分泌能低下→
 糖尿病性ケトアシドーシスに注意.
6.過度の体重低下に注意.
 高齢で,筋肉量低下を加速
 →転倒・骨折やADL低下のリスク.
7.本剤使用中,尿糖,血清1,5 -AGは血糖コントロールの参考としない.
[患]1.低血糖及びその対処について十分説明(特に他の糖尿病薬併用時).
高所作業,自動車の運転等に注意.
[併]SGLT2阻害薬による代謝阻害・誘導は弱い.
B.慎:a.糖尿病用薬.
b.血糖降下増強薬(β‒遮断薬,サリチル酸剤,MAO阻害薬,フィブラート系で更に血糖低下
c.血糖降下作用減弱薬(副腎皮質ホルモン,甲状腺ホルモン等)で
  血糖降下作用減弱→血糖上昇
d.ループ系,サイアザイド系で過剰な利尿.
[副]A.重大:a. 低血糖.
 b.腎盂腎炎.


イプラグリフロジンL-プロリン
Ipraglifl ozin L‒Proline
●スーグラ(アステラス,寿,MSD)
 錠:25mg,50mg
[用]1日1回50mgを朝食前又は朝食後.
   最大 1日1回100mg .
 重度の肝機能障害は低用量から開始.
[副 32%]D.●頻尿8%,多尿,尿管結石,腎結石,陰部そう痒,膀胱炎,外陰部膣カンジダ,
鼻咽頭炎,貧血,糖尿病網膜症,便秘,下痢,胃炎,胃食道逆流性疾患,上腹部痛,腹部膨満,
口渇,体重減,空腹,倦怠感,肝機能異常,糖尿病性ニューロパチー,めまい,頭痛,感覚鈍麻,
上気道炎,湿疹,発疹,蕁麻疹,高血圧,血中ケトン体増,尿にβ2ミクログロブリン,
β‒ NアセチルDグルコサミニダーゼ,尿潜血,アルブミン/クレアチニン比増,ケトン体,α1ミクログロブリン増加

カナグリフロジン水和物
Canaglifl ozin Hydrate
●カナグル(田辺三菱)
  錠:100mg
[用]1 日1 回100mg朝食前又は朝食後.
[副 29%]D.浮動性めまい,体位性めまい,頭痛,失神.便秘,口渇.歯周炎,腹部膨満,上腹部痛,
下痢,胃炎,胃食道逆流性疾患,悪心.頻脈,心室性期外収縮,起立性低血圧.低血圧.白血球増加症,
赤血球増加症.膀胱炎,頻尿尿路感染,緊張性膀胱,夜間頻尿,多尿.接触性皮膚炎,湿疹,そう痒症,
発疹,蕁麻疹,中毒性皮疹結膜炎.回転性めまい,突発難聴.外陰部腟.カンジダ症.性器カンジダ症,
腟感染,外陰部炎,亀頭炎,亀頭包皮炎,良性前立腺肥大症,陰部そう痒症,外陰腟そう痒症.ケトーシス,
●無症候性低血6.8%.糖血中ケトン体増加.血中クレアチニン増加,血中カリウム増加,ヘマトクリット増加,
尿中血陽性,赤血球数増加,尿中アルブミン/クレアチニン比増加,尿中ケトン体陽性,尿量増加
脱水,無力症,胸部不快感,空腹,倦怠感
背部痛,体重減少.


ダパグリフロジン
プロピレングリコール水和物
Dapagliflozin Propylene Glycolate Hydrate
●フォシーガ(アストラゼネカ,小野)
 錠:5mg,10mg.
[用]1日1回5mg. 最大1日1回10mg
[副 17%]D.腟カンジダ症等,膀胱炎等,ヘマトクリット増,便秘,口渇下痢,背部痛,
発疹,頻尿,腎機能障害,排尿困難,尿量増加,頭痛,振戦,めまい.眼乾燥,陰部そう痒,
高血圧,倦怠感,体重減


トホグリフロジンTofogliflozin Hydrate
●アプルウェイ(サノフィ)
●デベルザ(興和)
 錠:20mg.
[用]1日1回20mg朝食前又は朝食後.
[副 37%]D.発疹,●頻尿7%,尿路感染,尿量増,●口渇7%,倦怠感,体重減,脱水
尿中ケトン体陽性,尿路結石,夜間頻尿,尿中β2ミクログロブリン増.便秘,空腹下痢,腹痛,
めまい,頭痛,性器感染,血圧上昇,起立性低血圧,上気道炎,
●血中ケトン体増10%,


ルセオグリフロジンLuseogliflozin Hydrate
●ルセフィ(大正,大正富山,)
 錠:2.5mg,5mg.
[用]1日1回2.5mg朝食前又は朝食後.
    最大1日1回5mg.
[副 18%]D.膀胱炎,外陰部膣カンジダ,頻尿,陰部そう痒,便秘下痢,逆流性胃食道炎,
口渇,血中ケトン体増加,CRP 増加,白血球数増加,NAG 増.
尿にβ2 ミクログロブリン,白血球,アルブミン,ケトン体,尿細菌,尿中血,蛋白,赤血球増,.

この薬品情報を印刷する

2025年の転職を目指すなら今から準備がおすすめ

薬剤師のご友人紹介

希望に合った求人を紹介します

リクナビ薬剤師の転職お役立ち情報

プライバシーマーク

リクナビ薬剤師を運営する株式会社リクルートメディカルキャリアは、プライバシーマークを取得しており、お客さまの個人情報を適切に管理し、目的に沿って正しく利用します。