薬剤師の転職をサポートするリクナビ薬剤師×東京大学×慶應義塾大学共同研究

研究室紹介

東京大学大学院
薬学系研究科 育薬学講座

切れ味の鋭い医薬品が次々に上市され、さらに医薬分業が大きく進展する中、医薬品適正使用・育薬と医療安全の推進がきわめて重要な課題となっている。これらを隘路なく進めるためには、医師、薬剤師や看護師などの医療従事者、製薬企業の技術者・研究者・実務者、行政担当者、医療サービス提供者、更に医療消費者の果たす役割が大きいことは言うまでもない。
具体的には、市販後の諸問題(医薬品が関係したトラブル、医薬品に対するニーズなど)を的確に捉え、医療現場にフィードバックすること、更に、捉えた問題を解決するために、製薬現場に対しては、製品を改良したり、医薬品情報を改訂するなどの提案を行うことになる。なお、それらの市販後の諸問題に対処する活動は、速やかにかつ確実に実践することが求められている。
一方で、市販後の諸問題に鋭く反応し、問題を解決する能力をもった医療現場、製薬現場などで活動する人材を養成することも不可欠である。そのためには、実際に生じた市販後の諸問題を多く取り入れた実践的な教材を作成するとともに、それを活用した臨場感にあふれる医薬品や処方の適正で的確な評価、更に医療安全に資する研修システムを新たに構築する必要がある。

我々は、市販後の諸問題を的確に捉え、それらを解決するための種々の調査システムを構築するとともに、当該システムに指導的に参画できる医療現場と製薬現場などの人材を育成することを目的として研究に取り組んでいる。

特に、社会貢献教育として、2000 年からインターネットサイト(薬剤師間情報交換システム;アイフィス)を運用しており、全国の薬剤師(2015 年末現在で約 16,500 名)に対して週一回のメールマガジンを配信し、地域薬剤師教育に貢献している。これに加えて 2005 年からは医師・歯科医師を対象として医薬品情報提供サービスを開始し、2015 年末現在、全国で約 6,400 名の医師・歯科医師に研修コンテンツを配信している。
さらに、10 年以上にわたり福岡市薬剤師会と共催で育薬セミナーを毎月2回主催し、地域薬剤師教育に貢献している。本セミナーは、2005 年から東京都、2008~2012 年は佐賀県、2013 年から群馬県、2015 年から大阪府の4会場をインターネットテレビ会議システムでつないだ遠隔セミナーとして開催している。
また、インターネットを活用した VOD(video on demand)方式によるコンテンツも提供し、全国の薬剤師が自宅のパソコンでセミナーを受講することを可能としている。

澤田康文教授よりメッセージ

社会要請が変化する中、
薬剤師自身もキャリアアップを

澤田康文教授

薬剤師は医薬品の専門家として、薬物治療の進歩に合わせた最新の医薬品情報を把握し、医師へのアドバイス(疑義照会、処方設計支援)などを行うことが重要な職責の一つである。さらに、医薬分業や在宅医療が拡大する昨今では、かかりつけ薬剤師として患者の様々な基本情報を把握し、医師、看護師、介護士、家族と連携して、患者が適切な薬物治療を受けることができるようにサポートすることも求められている。
薬剤師に対する社会的要請は日々変化していくなかで、薬剤師自身もキャリアアップしていかなければならない。特に、薬学的知識をバックボーンとして患者とその家族、他の医療職(医師、看護師、介護士など)とのコミュニケーションリテラシーが重要なポイントである。日々研鑽に励んで頂きたい。

プロフィール
薬学者。東京大学薬学部卒業。その後、米国国立衛生研究所研究員、東京大学医学部助教授、九州大学大学院薬学研究院教授、東京大学大学院情報学環教授を経て、現在、東京大学大学院薬学系研究科教授。更に、NPO法人 医薬品ライフタイムマネジメントセンター・センター長、日本薬剤師会 DI委員会・委員長。著書には「ポケット医薬品集 2016」(白文舎,2016 年)、「ヒヤリハット事例に学ぶ服薬指導のリスクマネジメント」(日経BP社,2011 年)、「処方せんチェック虎の巻」(日経BP社,2009 年)、「薬学と社会」(じほう,2001 年)、「薬を育てる 薬を学ぶ」(東京大学出版会,2007 年)、「この薬はウサギかカメか 」(中公新書,中央公論新社,1997 年)、「薬の飲み合わせ」(講談社ブルーバックス,講談社,1996 年)など他多数。

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