薬剤師の転職をサポートするリクナビ薬剤師×東京大学×慶應義塾大学共同研究

研究実績

平成28年11月
平成28年度6月4日(土)・5日(日)に開催された「日本医薬品情報学会総会・学術大会」において研究発表の報告を行いました。

リクナビ薬剤師では、東京大学大学院薬学系研究所と、薬剤師の転職時・復職時・新入社員時に、どの様な不安が惹起し、転職に影響するかなどに関する共同研究を行っている。 2016年2月、「薬剤師のキャリアや転職に対する不安要因に関するアンケート調査」を、リクナビ薬剤師の登録会員を対象にwebアンケート調査を行い、有効回答を635名から受けた。 なお、本研究は、東大・薬学部「ヒトを対象とする研究倫理審査委員会」の承認を得て実施し、平成28年6月4日(土)・5日(日)に開催された「日本医薬品情報学会総会・学術大会」において研究発表を行った。 調査結果は、以下の通りである。

目的

薬剤師の転職時・復職時・新卒入社時にはどの様な不安が引き起こり、またどの様な要因が転職に影響するかなどを解明し、対応策を講じるために、不安要因の実態を明らかにすることを目的とした。

結果

①薬剤師の転職動向

アンケート回答者635名のうち、約8割である、504名(79.4%)が転職を、209名(32.9%)が復職を経験していた。中でも、同職種間の転職が多く、全体の半数を占め、特に、調剤薬局間での転職が最も多かった。また、病院やドラッグストアを経験した場合には、調剤薬局へと勤務場所をシフトしていく傾向が見られた。 さらに、薬剤師の転職の動機として最も多かったのは「将来性に不安があった」(27.6%)であり、転職先を選ぶ最終的なポイントとして薬剤師が最も重視していたのは、「勤務先が近いこと」(36.9%)であった。 また、現職の職場への転職時や復職時の不安として最も多かったのが、「人間関係への不安」(44.4%)であった。

 
②薬剤師の業務におけるやりがい

薬剤師のやりがいとして、「社会に本当に貢献していると感じること」(29.8%)、「薬剤師の専門性を高度に磨き上げること」(23.5%)といった項目があげられた。

考察

薬剤師にとって転職は、「薬剤師の専門性を高度に磨き上げること」など、スキルアップの実現である一方、勤務先を選ぶ最終的なポイントとして重視していたのは、「勤務地が近いこと」であった。 このことから、薬剤師は明確なキャリアプランの描き方が見えづらく、そのため、勤務地の近さといった、条件面をかなえることが転職の主目的となる傾向が見られることが考えられる。 今後は、スキルアップの定義を明確にし、「やりがい」を保った働き方を実現することが必要なのではないかと考える。

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