日本医療薬学会認定薬剤師
日本医療薬学会指導薬剤師

日本医療薬学会認定薬剤師
日本医療薬学会指導薬剤師とは?

医療薬学分野をリードする研究活動を実践するとともに、薬物療法の基礎となる幅広い知識や技能を持つ人が、日本医療薬学会によって認定される資格です。1998年に発足した認定制度で、主な目的は、「薬の専門家として広い知識と錬磨された技能を備えたすぐれた薬剤師を社会に輩出すること」「社会一般の人々がより有効かつ安全な薬物療法の恩恵を受けられるよう貢献すること」「医療薬学の普及向上を図る」ことです。認定薬剤師に認定されるためには、薬剤師として5年以上の経験のほか、研修の履修、当学会の年会やシンポジウムへの参加、全国規模で開催される学会での発表、学術論文の業績などに加え、認定試験に合格する必要があります。この資格の特徴は、所属する病院や保険薬局、大学において掲げた研究テーマに取り組み、その成果を学会発表や学術論文にすることで、医療薬学分野の発展に寄与するという重要な役割を担っています。

日本医療薬学会認定薬剤師
日本医療薬学会指導薬剤師インタビュー

幅広い知識や技能を持ち熱心に研究活動をしている証に。
医師や看護師からの問い合わせにもすぐに対応できます。

取得のきっかけ - これまでの活動の証として資格取得を決意

野澤茜さん
野澤茜さん 2007年、城西大学薬学部卒業。卒業後、東京逓信病院薬剤部に勤務。現在は同院の薬品情報室で医師や看護師、薬剤師など医療スタッフに対して薬剤に関する情報提供をするほか、治験にも携わっている。

薬剤師の免許を取得して5年以上が経過したころ、上司に認定薬剤師の資格取得をすすめられました。私自身、資格を取得する前から学会活動や研究に取り組んできました。資格を取得することはその証になるうえ、キャリアアップの1つにもなると考え、試験を受けることに決めました。

難易度 - 医療薬学の幅広い知識が必要です。

学会や学術論文の発表といった条件をクリアすると、認定薬剤師認定試験を受験することができます。試験は薬剤師の国家資格と同じくらい、幅広い分野から問題が出題されます。薬物療法や調剤と医薬品の管理、患者への服薬指導、製薬といった薬学に関するテーマから、医療と生命倫理、危機管理、医療薬学関連英語など医療全般に及びます。試験の半年くらい前から少しずつ勉強を始めましたが、働きながらの試験勉強なのでなかなか時間がとれず、大変でした。それでも勤務後の時間や休日を勉強する時間に当て、合格できました。

取得後 - 学会発表などで恩師に薬剤師として活躍する姿を見せることができました。

現在所属している薬品情報室では、医師や看護師、ほかの部署の薬剤師から寄せられる薬に関するさまざまな問い合わせに答えなければなりません。そうした中、幅広い分野の知識が必要だと痛感していたのですが、資格取得のために勉強したことで得た幅広い分野の知識が今、役立っています。すぐには答えられないようなことでも、より早く調べられるようになりました。また、資格取得のために学会や学術論文の発表をしたことは、今後の研究活動にプラスになっています。こうした発表のあとには、大学時代の恩師に「学会で発表していたね」「論文読んだよ」と声をかけられるようになりました。病院で勤務しているだけでは恩師に薬剤師として頑張っている姿を見せる機会はなかなかありませんが、それができたこともよかったです。

認定薬剤師を取得し、さらに学会発表などを重ねると認定薬剤師を養成するための指導に当たれる指導薬剤師の資格を取得することができます。薬剤師になって7年目となり、後輩が増えてきたことで、今後は指導にも力を入れていきたいと思っています。そのためにも指導薬剤師の資格取得を目指し、これまで以上に研究活動に取り組んでいきたいです。また、所属する薬品情報室では、製薬メーカーや厚生労働省など公的機関が発表する医薬品情報を集めてまとめ、各部署に必要な情報を発信しています。つねに新しい情報をとり入れるとともに、自分自身もどんどん新しいやり方などを提案していける薬剤師になることを目標としています。

この資格を目指す方へ - 患者さんのためになると同時に自己研鑽の証にもなります。

認定薬剤師の資格を持つことは、自己研鑽の証になり、キャリアアップにもつながります。また、取得のためには現場での経験を積むだけではなく、学会や論文発表など研究活動にも取り組まなければなりません。最終的には患者さんがより効果的で安全な薬物治療を受けることにつながるので、多くの薬剤師の方に資格取得を目指してほしいと思います。

日本医療薬学会認定薬剤師
日本医療薬学会指導薬剤師の取得方法

日本医療薬学会認定薬剤師 取得条件

試験 会員・勤務歴・他の認定の有無 研修単位
免許取得後5年または学会員歴5年研修施設での研修歴1年年会あるいはシンポジウムに2回以上参加
論文 学会発表 症例 更新(年)
2編以上(うち、少なくとも1編は筆頭著者) 2回以上(うち、1回は発表者) 5

日本医療薬学会指導薬剤師 取得条件

試験 会員・勤務歴・他の認定の有無 研修単位
医療薬学会認定薬剤師学会員歴7年
論文 学会発表 症例 更新(年)
10編以上(うち、少なくとも1編は筆頭著者) 10回以上(うち、1回は発表者) 5

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